「彼氏にも友達にも裏切られて─── 可哀想だね、陽菜ちゃん」 甘いカレは、時折、悪魔に豹変する。 : 彼氏に浮気された。 「わたしが……悪いのかな。だから、愛想つかされたのかな」 落ち込んでいたわたしに 近づいてきた男の子、奏《かなで》くん。 「陽菜ちゃんが立ち直れるまで、俺が一緒にいてあげる」 「その代わり、俺のセフレになって?」 理不尽な条件とは裏腹に、 彼の優しさに惹かれていく。 けれどカレは、 なかなか掴み所がない人で。 「ひーなちゃん」 「陽菜ちゃん、かわいい」 優しい顔で、甘い声で囁いて、 「───壊してあげようか。陽菜ちゃんも、陽菜ちゃんの中にいる"アイツ"も」 淡々と、平然と、 わたしの心を傷つける。 || 本編 01 溺れる、カラダ。1* 02 溺れる、カラダ。2* 03 溺れる、カラダ。3 04 溺れる、カラダ。4 Sの誘惑|トップページ 応援クリックお願いします! |