
文具店より雑貨店で見かけられる、さらりとした形の2mmシャーペン、台湾製。
φ8.5×148mm、ノック式、約92mm長の2mm芯が一本付属し、105mm長までの芯を収められます。
チャックは樹脂製で奥まった位置にあり繰出量2.5mm前後、残芯は15mm以上になります。ステッドラー925 25-20は10mm、
フエキ建築用は13mmほど。

芯は他のシャーペンと同じく後ろ側から入れますが、ノック機構は信頼性に欠け、頻繁に次芯装填不良を起こし、前方から芯を入れたほうが確実です。
芯が通ってしまえば芯送りできるようになるものの、ペンコのノック機構は次芯装填においてステッドラー925 25-20やウチダドローイングホルダーに及ぶべくもなく、ノック式としての利点は半分くらいなものです。
また、チャックと口金の中心が合っていないのか理由は不明ですが、芯が内部で折れることもあり、お世辞にも良品とは言えません。

ノックボタンには簡易芯研器内蔵。ボタンの形もいいですね。
クリップは緩いので購入時注意が必要です。

芯研器は
ステッドラー502が合います。
替芯は6本200円+税、約92mm長、書き味は少し渋く、硬度表示はありません。感触ではHBくらい。

手持ちの二本のうち一本は僅かに軸が反っています。
品質は前述の通りなので、最初に買うノック式2mm芯径としてはお薦めしません。既に複数の2mm芯ホルダを所有しているなら損はなく、むしろ軸形が良くて楽しいくらいでしょう。これは皮肉ではなくてね。
pencoはpen companyの略で、手帳を発売しているハイタイドが輸入文具に名付けたブランド名です。

軸色は数色あって緑はファーバーカステルの軸色によく似ています。