2019年5月にステッドラーの青い鉛筆ルモグラフ100が全24硬度になるとともに、太軸太芯化されたルモグラフジャンボ100Jが発売されました。
そのジャンボが直径11mmで太すぎて、同社の既存品512 001では削れず、それを削るための鉛筆削りを探したら、これでした。
2018年7月発売、中国製。
二穴式、ふつうの鉛筆も削れます。
- φ8.2mm、∠21°〜23°/とんがり係数約0.8、削りくず厚約0.25〜0.3mm
- 公称∠23°ですが、20.5°くらいにも削れます。口径が同社六角軸鉛筆φ7.4〜7.6mmより大きく、挿入孔内で鉛筆がブレるため。この欠点を逆用して切削角度を変えられます(後述)。口径が大きいのは三角軸約φ8mmを削るため。
- φ11.2mm、約∠33°/とんがり係数約0.55、削りくず厚約0.25mm
- 公称∠30°ですが実測では約33°でした。φ8.2と違いルモグラフジャンボ100Jに専用化されているためブレずに削れます。100Jとほぼ同径のリラ グルーヴ太軸も削れます。
削れ味は良くも悪くもなく。新品時はあまりうまく削れません。
刃は従来品512 001と共用。替刃ナシ。
512 001では内蔵鉛筆削りが別売りされています(品番510 20)が、本品には無い模様。
512 001を鞄に入れて運んでいると、細かな削り粉がわずかに漏れるんですが、本品では漏れません。
といっても蓋の裏側に削り粉がつくのは避けられず、蓋を開けたときにそれが落ちることがあります。
(*画像の鉛筆削りは510 20)
削る際に、鉛筆をこころもち@方向へ傾けて削ると鋭く尖り、Bへ傾けると鈍く芯先が尖らせずに削れます。
裏ワザみたいなものなので、慣れを要します。
本品には513 001と513 001CBKがあります。
前者が四色、後者が台紙つきブリスター包装で水色のみ。
以前紹介したφ11mm鉛筆を削れる鉛筆削り。
日本では珍しいけれど、欧州ではそうでもないようです。
M+R 0602M+R 0603
ステッドラー マルス ルモグラフは鉛筆デッサン用として三菱ユニと並んで多用される鉛筆です。
それが10Hから12Bまで全24硬度になったのですが12Bって。消しゴムでちゃんと消せないくらい芯が濃い。