和ばさみに近いつくりで刃渡り19mm、携帯できる小さな豆型はさみ。レターオープナーつき。2013年4月発売、中国製。
●はさみ
側面のロックボタンAを動かしてロック解除、内蔵ばねで刃が開きます。
刃をしまうには、刃を閉じたまま側面のロックボタンを戻してロック。片手で操作可能。
切った紙片を掴んでおくことができます。
はさみの切れ味は、紙を切るぶんには十分、糸もアルミ箔も切れます。
ただし刃付けが不十分で19mmあるはずが実質16mmしかない。
また糸を切るには全体が厚く、ポリ袋は切れたり切れなかったりして、万能ではありません。
クツワ携帯はさみならけっこう切れるので刃物はやはり日本製かと思いましたが、本品の支点を留めるねじを増し締めすると、刃が密着して切れ味が向上、ビニール袋やポリ袋、気泡緩衝材も切れました。
ただし作動が渋くなります。
ビニール袋を切れないことについては次も参考に。→
もう我慢の限界「フィットカット カーブ」: きたきつねの文房具日記●レターオープナー
下側にある隙間に封筒を差し込んですべらすと、内側に仕込まれた刃が折り目を切開していきます。
ボールチェーンが封筒の端にひっかからないよう注意。
このボールチェーンがよくちぎれる。
ある程度短くなるとちぎれなくなりましたが、約一年後に再度ちぎれてしまって、チェーンが失くなってしまいました。※本体は手元に残っています。
その期間、これが役立ったかというと、けっこう有用でした。ただねじを増し締めすると切れ味が向上することに気づいたのがつい最近だったので、ポリ袋などは他のはさみで切っていました。
気がかりなのは、刃を留めるロックボタンが衝撃などで外れないかということ。
そこで1mの高さから畳に100回落としてみたところ(落とす方向は不定)、21回ロックが外れて刃が開きました。
実際にポケットに入れて携帯すると、最初の数週間は何度かポケット内で刃が開いたりしましたが、以後は起こらなくなりました。
刃が不意に開いていても、ケガをしたりポケットに穴が空いたりしなかったのですが、それは本品のかたちのおかげかもしれません。
全体に丸く、前部のふくらみが刃先より前に出ており、刃が開いても刃先が当たりにくいように工夫されたデザインとなっています。
「豆」は小さなことを比喩する言葉でもあり、それを援用したダジャレデザインでもありますね。
とはいえ、刃先が尖っていることに違いがないので注意。
レターオープナーで開封できるのはふつうの封筒までで、厚紙で作られた封筒(郵便局レターパックなど)は開封できません。
はさみの片側の刃で開封しようとしたら負荷がかかって、刃が外れそうになってしまいました。はさみとは別に刃物がやはり必要でした。
クツワ携帯はさみと較べると、刃を開きやすく持ちやすい長所があります。