2001年ころ発売された
木軸シャーペン、三種あってこれは梨の木ブラウン。ドイツ製。
機構は
回転繰出式、単発で次芯を自動給芯できないため、
一本使い切るごとに芯を入れます。
前回の1.3mmよりちょっと太い
1.4mm芯。その差0.1mmといえど替芯共用不可。
このシャーペン自体は学童向けではありませんが1.4mm芯径は学童向けとして期待され
ラミーabcにも採用されています。
- 中央を木材で、両端をマットクローム仕上げの金属で覆った紡錘形。
慣れればどうってことありませんが重量配分はよろしくない。
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口金が鋭角的で芯先が見やすく、太軸ながら寝かせて描くことができ、ころんとした軸形のため手に収まりよく取り回しやすくて、指先で書くにも腕で描くにも好適。
不快な点は机上に置くと揺れて音を発するところ。同社プロントイレーサーもそうです。
木軸だからって大した滑り止め効果があるわけではなくスクリブルと同程度には滑ります。
これについてゴムに優るものはそうそうありませんが、ゴムグリップ嫌いにとってはちょうどいいです。
クリップは一応可動式。
筆記時にもあまりジャマになりにくいかたちをしているのですが、気になることもありますね。 - 尾軸を回して芯を繰り出し、逆回転させると芯が引っ込みます。
内部部品(把芯管)が回転につれて前後動するもので一回転に5mm繰り出し、基本的には口紅やモノワンと同じしくみ。
長期間使わずにいると、尾軸が空転することがあります。
その場合は尾軸を外し、内部を直接回して膠着を解いてやりましょう。注油は不要です。 - 芯補充
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・尾軸を回しきると赤い部品が芯を排出、
・次に尾軸を10回逆回転させて把芯管を収納し、
・口金側から新たに芯を入れ、
・芯先を何かに押し当てて把芯管に嵌めます。
作業は軽い力で行います。
口金を外すと予備芯室あり、最大6本収納。付属芯2本。 - 替芯スーパーポリマー121411, 硬度Bのみ、6本入り、ブラジル製。
この芯径はiso規格通り。蓋も規格に沿って緑。
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硬めですが芯質良く芯径と相まって同社#9000鉛筆よりなめらか。筆記音をコクヨ1.3mmと比べるだけでもそのことがわかります。
定着性はまあまあ。蛍光灯反射はふつう。
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替消しゴム188345, 10コ入り。ドイツ製。
大した消字力ではありませんが消しゴムとしての用は果たせます。
ペン軸を回旋して芯を繰り出す回転繰出式は、ノック式が実用化される以前に主流だった形式。
本品は最も進化した回転繰出式ですが、操作性でノック式に劣るのは否めないですね。
ペン軸の半分が回る形式だったら書きながら芯を繰り出せて、ノック式に優る操作性を得ていたと思います。
本品に先立つ1999年にカエデ材とプラスティックのメープル138301が発売されており、本品ののち、光沢めっきのウッド&クロームが発売されました。
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メープルのめっきはくもってしまいますが、ウッド&メタルはくもりません。上級品は仕上げが違うんです。
しかしながら、軽くて尾軸を回しやすいメープルが気に入って、よく使っていました。結局鉛筆と2mm芯に回帰してしまいましたが傑作には違いありません。
ちなみに口金を金属製に換えると低重心にできます。