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トンボ鉛筆 モノPGX CT-PGX
2010/09/24 06:00


モノPGX5 5mm幅 CT-PGX5

モノPGX6 6mm幅 CT-PGX6

マーケットプレイス品
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 細字嗜好/志向が一般的な日本において、修正テープはそれら極細ペン先に対応しているとは言えませんでした。
細く尖ったペン先で修正テープ面に書くとテープ膜が掻き削られてしまう難点があるのです。
 トンボPGXはそれに対しテープ強度とテープ定着を高め、再筆記性を向上させた製品。ベトナム製。テープ自体は日本製。グリーン購入法適合品。三菱ジェットストリームと併用不可。
従来の同社詰替式より小さく、転写ヘッドカバーがあって筆入れに収めやすくなり価格も低くなりました。
 テープ膜を削ることもあるゼブラ サラサスティック0.3mmや三菱スタイルフィット0.28mmで書くと、削られそうなところをギリギリで耐えます。
見づらいけれども、そのテープ膜への筆跡と筆記直後のペン先。

テープ膜は左からトンボPGX,同CX,YX,プラスホワイパーMR
筆圧、筆記角度、テープ定着の具合に左右されるとはいえ、旧来品より確かに良好。

 しかし、テープが強化されたといってもテープ定着にしくじると結局剥がれるので、転写ヘッドが少し回転し、紙面への密着度を上げる工夫がなされています。
転写ヘッドカバーを折り返すとぱちんと留まり、片手で操作可能。
 テープ転写は横書きでも縦書きでも行いやすく、狙ったところから始められる点は快適。
ホワイパーMRはこの点使いにくかった。ただしPGXは「押して一文字修正」はできません。
詰替テープCT-PGR,エコマークつき。
4.2mm緑,5mm青,6mm赤、各6m。極細ボールペン向けなら2.5mmも需要あるのでは。
白いフレームは各幅共通。5mmと6mmのテープ幅識別色が旧来と入れ替わっています。
たるみ取りが裏側にありますが、全くたるまない。
そのせいか、テープが残り少なくなると作動が著しく重くなり、転写しようとしても紙面上でPETフィルム製ベーステープが滑って転写できなくなる一大欠点があります。
その場合は転写ヘッド近くを握りながら直立させるとなんとかします。



 トンボの詰替式修正テープは総じて割高(500円前後)なのに対しPGXは230円税別とデフレ価格。
 トンボ修正テープは順次、目立たないながら快適化されたこの改良型テープに切り替えられるとのこと。
しかし三菱ジェットストリームと併用できない点が不利になるかもしれません。

 全般、修正テープはボールペン向けであるため万年筆等と相性が悪く、万年筆と併用するなら転写後あらためてテープを指でなぞって定着させなければなりませんが、PGXはその必要なく書けるため至便。
そんなわけで、極細ボールペンユーザ以外にPGXの恩恵を享けられるのは万年筆使いと思われます。
 他方、Gペン等とはやっぱり合わず、ガラスペンとは特にダメでした。

 修正テープに使用できないと注意書きされている三菱シグノビット0.18mmでも書いてみましたが、さすがにムリがありました。
これに比べればサラサスティック0.3もなめらかに感じます。
インクが出なくともペン先が紙面を凹ませて筆跡を残せるほど細く、こんなのを造って喜ぶのは日本人とドイツ人くらい。

※一年間放置したらテープ品質が著しく劣化。原因は不明ですが、使用頻度が低い場合、他製品がいいかもしれません。


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