これってまさかストーカー?



切っ掛けは、一つの手紙だった。
私の下駄箱に入っていた可愛らしい小さな封筒。

ラブレターだろうか?それとも、まさかの果たし状というものだろうか。
今まで生きてきてこんな経験が全く無かった私はそりゃあもう随分とドキドキしながら中身を確認した。

(果たし状じゃ、ありませんように)

心臓がうるさい。
どうして手紙一つでこんなに私は緊張しているのだろう。
恐る恐るぺらりと捲ってみると、そこには神経質そうな細い文字で一文。





『貴女をいつも見守っています』





途端ぞわり、と全身に鳥肌が立つのが分かった。そして血の気がみるみるうちに引いていくのが自分でもよく分かる。

先程とは違うニュアンスでバクバクと脈をうち始めた心臓が、痛い。

(なにこれ・・・、)


今日は天気もよく日の光が暖かいとても素敵な日だというのに、寒気がどうも止まらない。

見守ってるとはどういう事だ?
いつも、とはどういう事だ?

まさか今でも見ているという事なのか?

辺りをキョロキョロと見回すが、同じクラスの友人達は各々いつも通り授業の支度を進めたりお喋り等に花を咲かせている。

なんだ、この奇妙な手紙は



(まさか、俗に言うストーカー・・・?)



たどり着いた結論に思わず目眩を感じた。




(一体、私にどうしろと言うんだ!!!!!!!!!!)


手の中の手紙がくしゃり、と歪んだ。



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突然始まったリレー小説企画!!
本当に突然なのに参加を快諾してくださった伊呂波さん本当にありがとうございます!!!!!!!!!

結末がどうなるかまだ分かりませんが、 暫くお付き合いくださいませ!!


海苔千代

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