俺は別に犬が好きなわけではない

だがわんこは好きだ



ほら見ろ

てとてとてとてとてとてとてとてと

近付いてきて

「はい 沢村 タオル!!」ニコッ

可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!!!!

沢村そのタオルよこせぇぇえ



俺はこの可愛い先輩 麻日奈桜を

心の中でわんこ先輩と呼んでいる






あー わんこ先輩と付き合いてーよ

やべーよ

マジでやべーよ 付き合ったら毎晩俺…

やべーよ








でも付き合うことは不可能に近い

何故なら

わんこ先輩を愛でに愛でまくっているのは俺だけではないからだ




普通の人達だったらよかったんだ

相手が悪すぎる





1.伊佐敷純

「おい 沢村ぁ デレデレしてんじゃねーぞ オラァァ!!」

はい 無理

2.丹波光一郎

「あ 丹波君 監督に呼ばれてたよ」

「あぁ ありがとう」

「頑張ってよ!」ポンポン

「丹波ぁ! テメェ何自分より小さい相手にポンポンされてんだぁ」←羨ましいだけ

「…」ギロリ (沢村へ)

はい 無理

3.結城哲也

ゴゴゴゴゴゴッ
「結城君?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
「なんだ? 麻日奈」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
「その何かに向けてのとてつもないオーラは…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ←沢村に向けて
「…」

「フフッ 相変わらず面白いなぁ」

はい 無理



無理だなぁこの人達相手に敵うわけねーから

こうして見ているだけでも幸せだからさー


さぁ わんこ先輩!!

俺のところへ来てくれ!!!!







てとてとてとてとてとてとてとてと


「あ!」

よしっ! 気付いた!!








「麻日奈 そっちでマネージャー達で買い出し行くって言ってたから麻日奈も行った方がいいんじゃない?」

「え! 本当に!?」

「うん 俺さっき聞いたし」

「じゃあ 行かなきゃね ありがとう 小湊君」



...............



「...」ニコッ←御幸を見て

4.小湊亮介

はい 無理ー 絶対に無理ー



もう本当にこの人達は…


落ち込みすぎて練習中にも関わらずしゃがみこんじまった もちろん直ぐに立ち上がるけど





てとてとてとてとっ

ん? この可愛い音は
「ねー 御幸? どうしたの?? 疲れたの???」

ここはあえて
「マネージャーさん達と買い出しに行ったんじゃないんですか?」

「うん でも間に合わなくて結局置いてかれちゃった」

何その可愛い理由!!

「へー 桜先輩マジでそういうところ相変わらずですね」

「! 何ぃ? 私がトロいって言ってるの?」

頬膨らまして可愛い過ぎだぁぁぁぁぁあ

もう一押し
「まぁ そういう意味にもとれますかね」

「酷いよ 御幸!」

てとてとと去っていこうとするわんこ先輩








そこで俺はわんこ先輩の腕をつかみ

耳元でいう

わんこ先輩のもっと可愛いところを見れる言葉を








「ほんっと先輩可愛い過ぎ 俺だけのわんこになってよ」

「なっ!?」


ドカッ ドスッ ドンッ







「「「「調子に乗りすぎだ バカ」」」」








…結局 ダメか

あー いてー

先輩達 本気でやり過ぎ













「ねー 御幸」

「なんですかわんこさん」

「誰がわんこ!? もぉ!」

だって本当にわんこ先輩だし















「御幸 私ね 従順なわんこは嫌だけど 気紛れな御幸のためのにゃんこにならなってもいいよ」

「…」










俺は必然的にたった あそこもふくめ←












萌えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!







「御幸って変態だよね」

「変態の極みっすよね」

「あーいう奴を残念なイケメンって言うんだ…イケメンでもねーか」

「わんこさん、沢村、純さん…まる聞こえなんですけど!!」


続き


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