それから、柳くんとは図書室であえば軽く
挨拶をかわす程度にはなった
これが面白いとか、この本のここがすごく良いという
何気ない会話もできるようになった。

「梅子ちょっと最近柳といい感じじゃない?」
「そうなの?全然って感じなんだけど・・」
「柳が女子に自分から話しかけるなんてないし」
「へぇ・・」

それはなんか分かる気がするけど
別に柳くんは私になんていうか、特別なにも
思っていないような気がする。

「ねえねえ話聞いてる?」
「あっ・・ごめん」
「柳に聞いてみようか」
「なにいってんの」

正直コイツの思ってること、いやしようと
することは従兄弟そっくりだと思う。
血は繋がっているんだなと改めて感じた。

「私が勝手に聞くんだから私の勝手でしょ」
「じゃあ私に聞かなくても・・・」
「あぁ、もちろんアンタのいる前で聞かないとね」

ということは、柳くんが私の目の前で
別に興味ないという可能性も十分にありえるわけで。
そんなことになったらいくらなんでも
ショックすぎる。興味はないって分かってても
本人に言われると流石にダメージをくらってしまう。


「ほら、いくよ」

全然いきたくないよ馬鹿とは言えないので
視線をおくったがまったく気付いてはもらえなかった。