*美彩time

[優]


日帰り旅行の帰りにカミングアウトされた衝撃な事実が1つ。


麻衣『そういえば、私達何もないからね?』

「はっ!?」

麻衣『みんなの前では一応服着てるけど、自分の部屋では裸族なんだ。』

『あの日、ベロベロに酔っ払って帰ってきて、私達と少し話した後間違えてまいやんの部屋に入ったんだよ?』

「そういうことか…」

七瀬『だいたいドライブの約束すらしてへんしな。』

「記憶がないのをいいことに…」

麻衣『記憶がなくなるまで飲む方も悪い!』

七瀬『びっくりするぐらい甘えてきたのは悪くなかったで?』

「それは…記憶にございませんので、無かったことにしたいと思います。」



まいやん、紛らわしい言い方をして絶対楽しんでたな…
3人ともグルだったわけか。
なぁちゃんに甘えたのは事実っぽいけど、ほんとに覚えてないから、自分の中でなかったことにして生きていこう。
家に帰ってすぐにお風呂に入り、今日は早く寝ようとすぐにベッドに潜り込む。
いつものように寝ていると、突然の衝撃に目がさめる。
何事かと思い横を見ると、美彩がベッドにダイブしたようだった。


「びっくりしたあ…」

『ふふっ まいやんもこんな感じでびっくりしてたんだよ?』

「返して…」

『抱き枕?だーめ。』

「じゃあいい…」


そう言って横にいる美彩を抱き枕代わりにする。
うん、抱き心地悪くない。
いい匂いするし、落ち着く…


『優ってツンデレだよねー。意外と甘えん坊だし?ついに末っ子の本性でてきたよね?ねえ、聞いてる?』

「ん…」

『私のこと好き?』

「ん…」

『大好き?』


よく喋るなあ… 寝かせてよ…
返事をせずに美彩に近づき首元に顔を埋めてそのまま意識を手放した。
朝起きるとまだ寝ている美彩。
絡んでいる足と腕を起こさないようにどかしていく。


『おはよ。』

「うおっ!起きてたの。」

『今起きた。抱き心地はいかがでしたか?』

「んー。抱き枕のがいい。喋らないし。」

『寝言で好きだよって言ってたくせにー!』

「まじ!?」

『嘘。』

「嘘かよ!」



朝からこんなやりとりして疲れる。
やっぱりいつもの抱き枕が1番だな。



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