バレンタイン 2

真知と神父サマの場合

「「ごちそうさまでした」」
「あ、マチクン。後片付けはしておきますよ」
「ありがとうございます。そうそう、今日はデザート作ってみたんですよ」
「おや、そうなんですか?」
「今温めてきますね」
「?分かりました」

「これは…」
「フォンダンショコラとか言うチョコ菓子です」
「そのようですね。いい香りです」
「サトミさんに教えてもらったんですよ」
「最近買い出しからの帰りが遅かったのはそう言う理由でしたか」
「ええまぁ」
「道を外したのかと心配しましたよ?」
「…流石に迷子になる道程じゃないですよ」
「そうですね」

「美味しいですねぇ」
「良かったです。何でもバレンタインとか言う日だそうで、日頃の感謝を込めてチョコを送る習慣が有るそうです」
「そう言えばそんな日も有りましたね。有難うございます」
「いえ。一応神父サマにも感謝してるんで」

「じゃあ今度お返ししないと」
「わざわざしなくて良いですよ」
「マチクン、ホワイトデーって知ってますか」
「?」
「今日受けた気持ちの倍返しする日です」
「……復讐ですか?」
「感謝です」
「あ、良かった」
「その日まで楽しみにしておいてくださいね」
「分かりました」

「あ、明日なんですけど学園の理事長や生徒会って忙しいですかね?」
「どうしてです?」
「彼等にもチョコを渡そうと思って。………父さんは周期的に来る日です」
「成る程。なら理事長サンは来るでしょうね。お二人もそろそろ仕事が一段落したら来るかと」
「そうですか。有難うございます」
「いえ」
「なら明日の朝の内にサトミさんにチョコを渡してきます」
「それがいいですね。宜しく言っておいてください」
「分かりました」



end

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