そして私は出会う





私は基本的に、幻想とか理論上存在しないものには興味がない。

だからお化けもいないと思ってるし、占いも信じないし超能力も無いと思っている。

私が信じるものは現実。数値。などなど。

いわゆる私は現実主義というやつで、そういう類に興味がないためか色んな人から面白くないとか言われた。実際私も可愛くないし面白くないな、と思う。

だって女の子は少しくらいお化けが苦手な方が可愛いでしょ?



そういうわけで、私はずっと現実主義を貫いてこの学校までやってきた。

ずっと憧れていた秀徳高校。名門中の名門で、この学校に入ったのも偏差値による憧れ。それだけだ。

…一応言うと、非現実的なものが嫌いなだけで後は普通ですよと言っておこう。純粋に勉強好きなのはあるが。

私には夢がある。そのためには勉強を頑張る必要がある。

だから、ここで頑張るのだ。

誰にも負けるわけにはいかない。






…なのに、だ。






「(……2位?!)」






ずっと貫いてきた1位を、易々と取られたのである。しかも3点差。

あり得ない。私はそう思って1位の人間の名前を見た。






「緑間、真太郎……」






……って、誰だ?

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