【速報】ライバルが変人
「何故だあぁあぁああああ!!!!」
私の声は廊下に響き渡った。
隣にいた美桜がちょっと!と注意してきたがそれどころでは無い。
悲報。雛畠咲穂、緑間に負ける。
「だあああああ!!何で!また!負けた!私!」
「お、落ち着いて咲穂…私なんかより凄いんだし問題無いよ…」
「いーや大問題だね!何で2位なのさ何で1位はまたあいつなのそして ま た 3 点 差 か !」
「今日の咲穂は喋るねー」
後からやってきた梨子はそう言ってランキングに目をやった。
廊下に貼られたA4の紙。うちの学年の、上位10人の発表である。
1位には憎き緑間真太郎の文字が。ふざけんな。
「悔しい悔しい悔しい悔しい…」
「美桜、赤点あった?」
「お陰様で無かったよ、梨子は?」
「数学がギリギリセーフってとこかな。期末頑張るわ」
「悔しい悔しい悔しい悔しいーーー!」
「「うるさい咲穂」」
友人ふたりにそう言われ、更にへこむ私であった。
期末こそは1位を取ってやる。
期末こそは緑間に勝ってやる!