×銀魂
2011/10/10





「銀さんさあ」

異世界から来たというコイツはどこか掴みどころがない。それは他人によく俺も言われるからいいんだけど。

「昔やんちゃだったっしょ?」
「男なんざいつでもやんちゃだろーが」
「下ネタじゃなくて」

今も。見通した眼して微笑んで。なんだっていうんだ。
神楽も新八も今日はいねーし。大の大人、しかも野郎二人でボロ家にいるとかため息出てくるわ。

「まあ、やんちゃだったかもなあ」
「こびりついた血の匂いも薄れるのに、染み付いたもんはなかなかどうして抜けないのかね」

ほらみろ。昔のことなんざ話てもいないってのに、感じとるものがあるんだろ。何を組みとったかは知らねーけどよ。

「嗅覚犬並みですかコノヤロー。オメーは血の匂いすら薄れてねーよ」
「まだ、ね。1ヶ月やそこらで消えないし」

神楽が拾って来た当初、カタギじゃないのが雰囲気からわかった。普通の凡人のように見えるくせに。

「常に呆けた中学生みたいな表情してっから消えないんじゃないの」
「軽く傷つくなあ。警察があんなフレンドリーなのは戸惑ったんだけど」
「よく言うぜ。ちゃっかりとけ込んでるじゃねえかよ」
「順応性の高さだよ」

確かに順応性は高い。一ヶ月。なにもなかったわけじゃない。わりとハチャメチャな生活なんだろーなとはわかってる。それでもコイツはすぐにとけ込んでいた。
ソファの背もたれにもたれかかって、脚を組み直す。ただなんともない仕草。そのはずなのに、時折ふと雰囲気が変わるのはなんでだ。全てを暖かく包むかのようで、全て支配しているかのよう。裏の人間なんだろーなとはわかっていたが、単なる下っ端じゃないことは確かだ。

「全く何者なの、ツナは」
「別に大したことない。ちょっぴり喧嘩の強い沢田綱吉という者だよ」

ちょっぴり喧嘩の強いってだけで、血生臭い戦場に銃一つで乗り込むかよ。普通引くだろ。引かずに突っ込むとかマジなんなの。誰も死んでないってわかったら笑ってやがったしよ。

「沖田君とタイマンで勝って帰って来る時点でちょっぴりじゃねーわ」
「そんな疑惑の眼で見ないでよ。銀さんだってそうじゃん。ブチギレのマジモードなら土方君になまってたとしてもギリで勝てるでしょ」
「……なんなのお前」
「沢田綱吉だよ」

また面倒な奴が住みついちまったかもしんない。







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リハビリ。状況描写、なにそれ。

綱吉トリップ in 銀魂world
綱吉は十年後綱吉。
抗争とかで血生臭いのは
馴れっこだから平気とか。
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