どうよこれ その4
2011/06/05

ツナ女体化
十年後


あれから三日経った。まだ綱吉は女性のままだである。そのことを知るはドンに近い人物だけではあれど、知る人物にとってはほぼ頭痛の種となっていた。

「今日さあ雲雀さん来るよね?」
「来ますが、まさか!」
「いいじゃん。反応薄そうだからこそ見たくない?」
「やめましょうよ」
「やっぷ」

「入るよ」

「噂をすればだ。いらっしゃい雲雀さん」
「なんの噂か知らないけど。はいこれ。ちょっかい出してたとこの壊滅報告書」
「ありがとうございます。ところで雲雀さん」
「なんだい」
「十代目!」
「ちょっと見てくださいよこれ」
「とうとう露出癖がつ……………」
「そんな癖ないです」
「ああぁぁあ、また………」
「………………なにそれ」
「おっぱい」
「見たらわかるよ。豊胸でもしたの?」
「してません。まじもんです」
「………ワオ」
「えへへ」
「十代目!しまってください!」
「獄寺君はウブだなあ。初めて見るようなもんでも歳でもないくせに。まったく雲雀さん見習いなよ」
「こいつがおかしいんですよ」
「元々は彼なんだからそんなに挙動不信になる必要もないだろう?」
「その通りですよねー。オレなんだから」
「いきなり女になりました、なんてそんなの隠せと言いますよ!」
「もー、はいはい」
「けどどうして?」
「ヴェルデと遊びましてね。面白いでしょ?」
「悪趣味だね」
「最近そんなことして遊ぶくらいしか面白いことがわからなくて」
「ふぅん。だけどそれを君にするアルコバレーノもアルコバレーノだよ」
「ま、それは悪ノリってやつで」
「しそうだね。とりあえず前とめなよ」
「あ、忘れてた」
「忘れないでくださいよ!」
「ごめんって。雲雀さん触ります?」
「いらない」
「やっぱり?」
「まあ早く戻りなよ」
「うーん、考えときます」



(彼の無自覚さには大変そうだ)





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雲雀さん出してみた。
いらないってスパッというあたり
雲雀さんはそこまでな気はします。
二人きりでも意地がありそうで
触ると言われて触りはしない
ような感じ。



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