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『これからどうするつもりなんだ?』

「そうだな、ライラと仲良くなって、アルドーにも紹介してもらおうと思う。
で、あのことが起きる日にアルドーの家にでもいさせてもらえれば、必ず奴を守れるからな。」

『そううまくいくかな?』

「いくさ!
いや、なにがなんでもうまくやらなきゃならないんだ。
そうじゃなきゃ、時を遡った意味がなくなるからな!」







次の日からジュリアンはライラの店に入り浸ってはアルドーのことを詳しく聞き出した。
コンテストまでは、あと三日。
いいかげん、今の状況を進展させなくてはいけない時期になっていた。



「なぁ、ライラ、一度、アルドーに会わせてもらえないか?
ここに飾ってる絵を見てたら、絵を描いてる本人にすごく興味がわいてしまってな。
何のチカラにもならないかもしれないけど、応援してるってことも伝えたいし…」

「ごめんなさい、ジュリアンさん。
彼はもともと人見知りで社交下手な人なんですけど、今は絵に没頭するために私とも会わないくらいなんです。
絵が完成したら、必ずご紹介しますからそれまで待ってて下さいね。」

「……そうか、残念だな。
で、彼はどこに住んでるんだ?
あ、心配しなくて大丈夫だぜ!
いきなり訪ねて行ったりなんかしないから。
コンテストの当日、花でも贈らせてもらおうかと思ってな。」

「それなら…もうじき、彼の所に食料を持って行くんですけど、ジュリアンさんも一緒に来られますか?」

「あぁ、そうさせてもらうよ!」

ライラに案内された場所は、ライラの店から歩いて20分ほどの古いアパートの二階の部屋だった。
ライラは扉の前にバスケットをそっと置くと、そのまま階段を下り始めた。



「え?黙って帰るのか?」

「ええ、気が散るといけませんから。
いつもこうしてるんです。」

声をひそめてそう呟くライラにジュリアンも続いた。


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