綴

だが硬くて真っ直ぐな棒はポキリと折れ易い。
故に私は時に鞭であろう。
打つ程、靭やかになる鞭に。
追記

真っ直ぐな者が好きだ。
だが真っ直ぐとは私の中でどういう定義か。それを風呂に浸かりながら考えていた。

1.モラルから逸脱しない
2.正直である
3.言動が下品でない
4.媚びない

色々と思い付くが、親友の雲母などは1と3には当て嵌まらない。
では、何が真っ直ぐの基準なのであろうと思索してみたくなった。

恐らく真摯である事、だろうか。
虚偽の膜越しに物事を捉えない事。
とどの詰まり、自身に都合の悪い事ですら有りの儘を見る勇気や、それにより自身の在り様が揺るがぬ人物であるという事になろう。
未だ精進の身だが己もこう在りたいと思っている。

三が日であろうと二束の草鞋を履く者に休息はないが、時給に跳ね返るから文句もない。

バイト終わりに、親友の雲母が巫女として働く神社へ。
だが折り悪く神主から叱られている場面に出くわした。雲母が開放されるのを待とうとしたが説教が思いの外長く身体が冷え切ったので帰ることにした。
帰宅後にメッセージがありどんな失敗を犯したのか雲母から聞かされたが、巫女マニアのオタク氏に衣装を高値で売り捌いたのが露見したとの事。自業自得故、同情は微塵も出来なかった。

明けましておめでとう。
本年もどうぞ宜しなに。



……しかし公開ナンパとは恥ずかしい事をした。お陰様で連絡は取れたがな。
消去も考えたが潔くその儘に。

届ける先がない為、此処からの私信で失礼する。

海里殿
丁寧に返信を頂き感謝する。
思うところあるので出来ればもう少し話したい。
もし迷惑でなければ連絡先を頂けないだろうか。無論無理強いはしない。

人の世は儘ならぬ事も多い。しかし貴殿に訪れる喜びはそれ以上に有る筈だと私は信じている。
良い新年を迎えられたし。