THE LAST BALLAD | ナノ
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分岐 other End.
−届かぬ声戻らない星空−

※WARNING!!!

もうひとつのラスト。バッドエンドです。
誰も救われませんし最後はリヴァイが(精神的に)壊れます。









 襲い掛かってくる巨人を前に成す術もないまま、アヴェリアが掴まれそうになったその瞬間、一陣の風が吹き抜けると、背の割に重量のある自分を抱き上げ一気に加速して木の上まで連れて行く影を見た。
 仄かに香る匂いに感じた懐かしさ、それは、いつの記憶だろうか、分らない、だが確かなことがあるとすればその香りは自分を救ってくれたと言う事。

「しーっ、舌を噛むから、静かに。さぁ、もう大丈夫。しっかりしなさい、アヴェリア」

 突然、暗闇を斬り裂くように、夜闇の中から姿を現した兵団のマントに全身を覆った黒装束の人物の正体は、フードの隙間から見えたのは自分と同じ柔らかな色彩。

「母さん!」

それは、紛れもなく自分の窮地に現れた母親だった。
 片手で息子を抱き上げたまま樹上へ高速で逃げきると、追いかけて来た巨人たちを目にも止まらぬスピードで二対のブレードで難なく、切り裂いていく。
 兵団に所属していたのはもうずいぶん昔の事だと言うのに、訓練兵団の教官として、マーレに渡ってからも鍛錬をし続けていた母は今も変わらず、かつて恐れられた「死神」それは、母の忌まわしき称号の名を今も現役で貫き続けていた。

「かあ、さん……でも、どうしてここが?」
「お母さんはね、あなたの居る場所なら、どこだってわかるの。ごめんね、助けに来るのが、遅くなって。でも、もう大丈夫だから、この子たちがあなたを街まで逃がしてくれるから、さぁ、早く安全な場所へ!! お願い!」
「母さん!! 父さんが、俺、父さんを誤解してたんだ、どうしよう、父さんが、死んだら!!」
「ふふ、大丈夫。だよ、あなたのお父さんだよ? 聞いて、お父さんはね、誰よりも強い人、腕っぷしとかそんなんじゃない、心の強い人なの。これまでの戦いの時も、これ以上ないってくらいの戦いを乗り越えてきた人。どんな苦境でも生き残り決して戦う刃を、落としたりはしない人。さぁ、乗って。馬に乗るのは初めてよね? 教えるから聞いて。しっかり手綱を握りなさい、馬は信頼関係が大事、ただの移動手段と思わないで、意思がある、どうか全ての、どんな人にでも敬意を、忘れないで」

 息子を巨人に埋め尽くされたこの森から逃がすべくウミは馬の元へ彼を連れ、そして手綱を解き放ち走らせた。

「アヴェリア、妹たちを、お願いね」
「……あぁ、母さんも、父さんと必ず戻って来てくれ……!!」

 しっかり抱き合い、もうあと数年で母の背丈を追い越すであろう息子の背中に腕を回して。そしてウミは走り去る馬の背にしがみつく息子を見届けるのだった。

「ごめんね、アヴェリア」

 くるりと振り返り、木の上を移動しながらリヴァイの方向へ走り出す巨人たちを仕留めていく。
 滑り込みながら木から木へ。息子の懇願には答えないまま送り出したウミはもう自分は生きてこの森を出ることは無いのだろう、心のどこかでそれを感じいた。
 ウミはリヴァイの声が聞こえる場所を目指し立体機動を開始して木と木の間を飛ぶように移動しながら悔やんでいた。

 頬に刻まれてゆく巨人化の痕、自分が巨人になる度にそれが濃く深く刻まれているように感じた。
 戻って来てくれ、リヴァイと、一緒に。息子は最後にそう叫んでこの森から離れていった、願いは家族そろってみんなで暮らすこと、いつまでもいつまでも、物語はいつもその言葉と、共に終わりを迎えるが。

「あぁ。もう、これで、あの子は、大丈夫……。(ただ。リヴァイの部下の人達……ワインを飲んでしまった人たちをこのままどうにかジークを叫ばせなければ助けられたかもしれなかったのに、でも、間に合わなかった。遅かった。リヴァイの不器用ながらも心根は優しい彼の部下への気持ちを利用して。
 彼を叫ぶ原因を招いて巨人にならなくても済んだ兵士達を、リヴァイはジークを叫ばせる要因を作ってしまった、自分が殺さると、ジークに勘づかれてしまった。結局、皆喪った。リヴァイ、そこに居るあなたの元まで、後、もう少し……!!)」

 ウミの向かう先に待つ彼の元へ、変わり果てた仲間達への弔い。愕然と膝をつき肩で息をしながらも、リヴァイはかろうじて生き残っていた。
 彼の周囲は彼が解き放ったしたアッカーマンの本能によって、切り刻まれた巨人たちが細切れになり蒸気を放っている。かつての部下だった存在を皆殺しにしたのだ、自らのこの手で、また仲間を死なせる呪縛に囚われ続けるのだ。

 巨人達がこと切れる際に放たれる熱風と肉の匂いが焼ける様な鼻のもげる様な嫌なにおいが充満し、悪臭で吹き荒れ、リヴァイは全身巨人の返り血で頭からつま先まで濡れていた。

 膝から崩れ落ちそうになるほどアッカーマンの力を酷使した反動に立ち尽くす。心と身体が引き裂かれそうだ。
 だが、休んでいる暇などない、次から次へとリヴァイを襲う悲劇、早く対処し早くジークを追いかけなければ。その時、背後から飛んできた黒い影に気が付きリヴァイは火花が散る距離ですかさずブレードで飛んできた刃を弾き飛ばし、そのまま返せばそのタイミングを見計らったかのように刃を鞘で受け止め同じく弾く。

 迫る影に暫し切り結び、全く同じ方向で刃がぶつかり合い、ジン……と手首が痛みを訴える。激しい金属音が響く森の中。リヴァイは対峙する相手が既に最初から分かっていたかのように、狙いを定めて素顔を隠している邪魔なフードを斬り裂いた。

「ウミ……?」

 ビリビリと音を立て、そして切り裂いた布を自ら引き裂いた手の肌のきめ細やかさ、ウミが顔を出した。
 古城に閉じ込め、絶対に出られないようにしたはずだ、外堀から囲い込んで、もう何処にも行かせないと、帰ってこないならもう二度と出さないと。決めたままに閉じ込めていた少女は今自分の目の前の行く道を阻んでいる。

「なぜ、どうしてここに居る……ウミ。(ジークを追いかけようとしている俺の前を遮る、どうして、そもそも、こいつはマーレに居た時から、こいつらと一緒にいたのか……? 全てを……裏切ったのか……? それとも、マーレ人だと分かる前から巨人になる前から、地下街で自分に助けを求めていた最初の出会いからこいつらの仲間だったのか……?)は、はは、あぁ……そういうこと。かウミ。お前は、もう、そうか……フフッ、くっ、くっくっ……あぁ、そうかよ、お前は、もう、お前じゃねぇんだもんな」

 俺に取り入った理由は、もう、そう言う事か、この瞬間の為、生き延びる為か、生き延びてこうしてジークとエレンに操られているのか、洗脳されているのかわからないが、リヴァイが分かること、それは。そして仲間に引き入れて使うために、取り入ろうとしていたと言うこと、もう、ウミは自分のかつて愛し共に歩んできた、ウミではないのだ。
 それなら納得だ。
 自分はすっかり絆されていたのだ。
 彼女に。
 なんてことだ、最初からすべて仕組まれていたのか。
 自分は地下で生きて何を学んだんだ、人間が利もなしに人間を必要とするはずなど、無いのに。さんざん痛い目を見て学んできた処世術を一番愛する人間ほど盲目になっていたと言うのか。

「リヴァイ! ジークをあの人を、どうするつもり、このまま彼をヒストリアに食わせようとしているのなら、そうはさせない。ようやく巨人を継承し続けてきた呪いから解放されたのに、その呪縛でまたヒストリアを縛るなら、」
「ウミ。お前は、ジークの雌豚になり下がったただの、男狂いか……。俺は……お前の帰りを。ずっと待っていた、子供達をずっと、お前と次に会えたら今度こそ……そう、思っていた。信じていた。お前の罪が冤罪だと認められ、またシガンシナ区のあの家でお前と暮らす日々を、愛し合える未来を、お前が望むように、俺も望んでいた。だからそれまで島を守りお前が戦わずに済む未来を、未来を一緒に描いていくその為に俺はこの島を守るために仲間達の捧げていった心臓の行く末を見届けるために戦い続けてきた……。それがお前の、答えか、そうなんだな!? ウミ!!」

 ウミの手が頬に触れる。だがその前に、リヴァイはウミの腕をブレードで
 振り払い、悲しげな慟哭が森を響かせた。叫ぶと同時に地面を蹴ってウミへ再び切りかかる、もう外し無しない、狙うは首だ。

「どうして、来ちまったんだ……ウミよ。なぁ、オイ、言えよ……最期に聞かせてくれよ!」

 そこに居たのは紛れもなく自分と同じ旧型の立体機動装置に長い髪を揺らめかせ、そして一度も着た事の無い新しい兵団服に身を包んだ出で立ちのウミ。視界が潤んで何も見えなくなる、まるで靄がかかったように。そして、同じように、ウミも大粒の涙を流していた。
 お互いが、お互いの存在を賭けて、涙を流しこれからしなければならない現実を嘆いた。

「俺は今てめぇの相手をしている場合じゃねぇ。だが、そこを、退く気は無いんだな」
「……」

 沈黙は肯定か、ウミは無言でブレードを振りかざす。巨人になる方が不利だと目の前の巨人殺しに長けた男を見る。彼は仲間の心臓の為なら、盟友の誓いの為ならば、喜んでその心臓を、差し出すだろう。立ちはだかる壁を壊す事が彼なら容易に可能だ。だが、今は、

「私も、アッカーマンだよ、リヴァイ」
「そうか、そうだな、もう俺達は人間じゃねぇ、」

 リヴァイの瞳に映るのは。切り結んだ刃の先、呼吸を整えるのは、確かに思い出の古城へ永劫出られないよう閉じ込めた筈のウミだった。

「古城からは出られねぇ筈だが。何故だ、ウミ、」
「私たちの……思い出は、あの星空は、もう無い。何もかも壊した。私の「原始」で。あなたに会いに……ここまで辿り導かれて来たの」

 森の先で、二人はただ、静かに見つめ合う。出会いから今まで、これまでの全てに、決着をつける為に二人は悲しい思い出で溢れる森で対峙していた。

「本気で俺を止めるつもりか。ジークを追わせないつもりか? 本当に、俺達の仇を殺させしねぇってか、そんなにあの男がいいのか、俺よりも。もし戦えば、お前もただじゃすまない。今度は、もう俺はお前を敵とみなし、容赦しねぇ。だが、かつては愛し合っていた縁だ、せめてもの情け。この場で、お前を楽にしてやる。もう、お前は俺の愛した女じゃねぇ、」
「私がここまで追いかけてきたのは。リヴァイ、今のあなたに話しても、あなたにはわからないし、理解できないでしょう。きっと、私はあなたに、どうかこのまま戦いを忘れて、生きて欲しい。だから……何て言われようと私はあなたを止めるつもり」
「お前、俺に勝てると思っているのか」

 鋭い目付きに普段なら打倒されるが、今はただ、彼と重ねる目線を愛おしく思い、そしてウミは無言で彼を見据える。

「……それは私を見くびっている?」

 腕をキツく握り締め、臆する事なく視線を返す。

「……まさか。違う。だからこそ、もう手加減はしねぇと、これは最後通告だ。ウミ、だから、せめて俺の手で安らかに眠れ。お前とはもう歩む道は違ってしまったんだな、いや、初めからか? 理由も明かせねぇ、そんなお前を、エレンとジークに会わせるわけにはいかねぇ。だが、お前は、もう俺の愛したかつての、お前じゃない、同じように求めていた、俺達は分かり合えているんだと、信じていた。心のどこかで、そんな気が、していた。だから、本当に残念だ、とても……。結局、俺達はこうなる運命だったのか、どちらかの意志を奪うまで、殺し合う、そんな終わりが似合いか、仲間を散々殺してきた俺達だけが幸せになんて、なれねぇよな」

 リヴァイが強く地を蹴り、一気に距離を詰めてくる。次々と繰り出される刃を何の苦もなく受け止める彼女がもう非力な人間ではないことに心のどこかで彼女は人間では無いのだと絶望した。
 互いに地を蹴りガスを吹かして舞い上がる、力では不利だと気付いたウミは既に一歩先を駆け抜けていた。
誰も彼女を捉える事は出来ない、立体機動装置で対空するその瞬間だけは誰にも縛られず、彼女だけの自由だ。
 全く同じ速さで振り上げた斬撃を難なくかわし、距離をとったリヴァイへガスを一気に詰め寄った。永遠がないことなど最初からお互いに嫌って程、知っている。
だからこそ、願わずにいられなくてお互いがお互いしか見えない程に愛し合い、互いに互いを「愛」の思いに封じ追い詰めた。愛している、その言葉はもう、許されないのだ。

 火花を散らして切り結ぶ二つの影、かつて愛しあった男と女は見つめ合いながら違う未来を見つめていた。すかさず背後へ飛ぶリヴァイ。今なら迷わず、巨人化する余力もない彼女を一思いに。
 今なら、首を切ればいい。背後から切りつけようととしたその瞬間、振り向きざまにリヴァイの手は呆気なく捻り上げられ、背後の気に押し付けられそのまま2人は樹上の上で見つめ合いながら今にも唇が触れそうな距離で密着していた。

「そもそもあなたに立体機動を、誰が教えたと思ってるの? 私を殺す気がないのはそっちじゃない、」

 腕を振り払い、そして見据えた先に映ったのは、自分を見つめるリヴァイの目、だった。その言葉に目が覚めたように、今一度、巨人を殺した赤に染まるリヴァイの刃が光を受けて煌めいた。

「(悲しいのは今だけ。私が消えたら、私の記憶はみんなから消えるから。だから……泣かないで、リヴァイ)」

 胸の奥に明かりが灯ったように温かな気分だった。どこかくすぐったい、そして、悲しくもないのに涙が出そうになる……こんな気持ちを。愛と呼ぶと、彼が教えてくれた。
次の瞬間、自分の視界が回転しながらゆっくり樹上から落ちて、リヴァイが優し気にこちらを見つめている。
スローモーションに流れていく世界にウミは切られたと分かって、そしてゆっくりと目を閉じた。

「あの手紙……を、離れたお前にせめて、届くようにと送り続けていた」
「手紙?」

 マーレに渡る前のあのシガンシナ区でも生活で、店に不思議と一通の真っ白な封筒の手紙と、結婚式のブーケを思い出させる色とりどりに咲き乱れる寒色系でまとめられた花束の存在を思い出し、彼から給料をいただいてもその給料には手を付けずに、
自分が欲しいものを我慢してばかりの遠慮しがちな彼女への遠回しにそのお金で好きな物を買って欲しいと言うリヴァイのあまりにも不器用な愛の伝え方だった。最期に知るなんて、どうして。

――「いつも影ながら見守っております。あなたのお店のファンとして、心ばかりの支援をさせていただきます」
「(あぁ、そうか……そうだ……どうして、気付けなかったんだろう、あの筆跡を、リヴァイ、そう、だったんだね)」
「これで、全部終わりだ、お前との日々は、そして、お別れだ」

――「ウミさん、私たちのリヴァイ兵長を、よろしくお願いします」
「(みんな、ごめんね)」
――「お前が居ねぇと、俺は腑抜けになっちまう」
「(私こそ、だよ、あなたに死んでほしくなかった、)」
――「お前まで……逝くんじゃねぇ。俺の居ない場所で勝手に死ぬことは許さねぇ、」
「(あなたの腕の中でなら、)」
――「ウミ、愛してる……俺の傍に居ろ、これからもずっと、傍に……何も考えなくていい。分かった。望み通りにしてやるからもう考えるな、」
「(どうしてもあなたを、救いたかった)」
――「ああ、約束した。俺を看取るまで傍にいるんだろう、ちゃんと務めを果たせよ、」
「(約束を、果たせなくて、弱いままで、ごめんね)」
――「悪くねぇだろ。現実は残酷だ。だからこそ、俺にはお前が必要なんだ」
「(リヴァイ……)」
――「お前が少しでも笑っていられるなら俺は何度でもお前を抱いてやる、だから受け入れろ、」
「(あなただから、どんなことでも受け入れられるの)」
――「必ず戻ってこい、ウミ。俺の傍からもう何処にも離れんじゃねぇよ……」
「ご、めんね、リ、ヴァイ……本当の事を、言えなくて、さ、さ、いごまで、あ、愛して、あ、げら、れなく……て」

 寒い。肌の温度も感じられない、もう、瞼が震え、その裏にあなたを感じられるのに、まだ眠りたくないのに、このままあなたを想いながら。

 彼女の死により、自分の中で崩れ落ちていく、「何か」約束も、結婚式の誓いも、微笑みも、築き上げてきたもの、全てが彼女に死によって永遠に失われたのだ。
 リヴァイは無言で立ち尽くしていた。血だまりの中、動かないウミを眺めいつまでもいつまでも、その場から動けずに居た。
 自分の血まみれの手で、抱き上げた動かない、誰よりも大切で、誰よりも愛していた少女。

「とっくに、わかっていたさ、地下のクソの掃き溜めみてぇな環境で生まれた俺は、地上はこんなもんじゃねぇ、薄暗い地下に比べればそれは素晴らしい場所なんだろうと思っていた。地上に憧れて空を見上げていたさ。だが、いざ地上に出ても、そこも変わらずクソだった……だから、壁の外もそんなに良い場所じゃねぇのはとっくに理解してた、分かっていたさ」

 彼女の居ない世界で、これからも自分は生き続ける、これで、もう迷いは消えた。彼女の死さえも踏み台にして自分は果たさなければならない誓いがある。

「すべてを終えたら――、もう少し、待っていろ。あぁ、お前の居ない世界は、こんなに、寂しかったんだな。ウミ……あぁ、何故、どうして、俺だけが生き残るんだろうな。いつも、お前がいなくなったら、誰が、俺を、家族を守ってくれるんだ、俺にはどんな時も、離れていたとしも、お前がこの世界で生きてりゃそれで良かった、いつ死ぬか分からねぇ居住権もねぇ俺よりも、俺以外の男とで幸せになれるのなら。けど、お前は俺の帰りを待ち続けてくれた、俺を受け入れてくれた……だから、俺の帰る場所は確かにあったんだ。どう、すれば。お前と離れて、お前を亡くして俺は、俺は……ははは、あぁ、俺は、何の為に、戦って来たんだ、お前さえも失っても、それでも俺は、生かされるのか……」

――ウミ・ジオラルド
 リヴァイ・アッカーマンと戦闘の末――、

 死亡。
彼女の死により、これまで保たれてきたリヴァイ・アッカーマンの精神も異常を見せ始めている。よって、彼女の死により、与える今後の最悪のシナリオ。
 始祖ユミルの呪縛は道を通じて全てのエルディア人へ。
 
「THE LAST BALLAD」

 分岐 other End. −終幕の海−

 THE END









 
2021.10.06
2022.01.25加筆修正

「もう一度始祖の力でこの時間軸に戻ってやり直しますか?」

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