なきたかったのはぼくかもしれない |
求めているのはひとつだけなのに
まっくらやみに、ひとりぼっち
誰か助けてと叫んでいた
押さないあの日、君と出会って
しあわせなゆめばかりみていた
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このりょうてがなにかをうみだすのだとして |
救いはないのだから諦めさせてほしいと願っても嘆いても縋っても誰も許してなどくれなかった
(ゆめをみたかっただけなのです)
どうしてこの手は何も掴めないのだろう。願ったものすべてはこの手を擦り抜け、この手を振り払ってしまう。どうしてだろう。わたしは何も望んではいけないのだろうか
(あるわたしのなげき)
幸せになりたかった。幸せを望んだ。幸せに辿り着きたかった。幸せにしたかった。幸せにしてほしかった。幸せを知りたかった。
(なみだはなにいろだったろうか)
あの頃のわたしはあなたに忘れられることを恐れていたはずなのに、今ではわたしがあなたのことをすっかり忘れてしまっていて
(これはげんじつであるのかきょこうであるのか)
嘘つきに嘘つきの自覚を持たせるのはひどく酷だと思う。
もしかしたらその嘘で誰かをすくいあげていたかもしれないし、あの嘘で誰かを幸せにしたかもしれない。
この嘘で誰かの笑顔を護ったかもしれないし、さっきの嘘で誰かにしるべを与えたかもしれない。
うそつきに嘘つきである自覚を持たせてはいけない。
それはきっとその嘘つきに対する嘘になるだろうし、あの嘘つきを崩壊させるたったひとつの手段にもなりえるかもしれないからだ。
(すべてがまことであるのなら)
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すべてよすべてよくちはてよ |
涙とはきれいなものばかりではない
望みをその手で絶ってみせて
不安定なひとみ
月にさよならをして
願い事をひとつだけ
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ぼうきゃくとはつみである |
名も知らぬ君よ
どうか幸せになってと繰り返す
このひとかけらに、いったいどれだけ苦しんだだろう
あなたの笑顔を忘れない
忘却とは救いである
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きょむからきみへ、きみからあすへ |
闇よ来たれ黒よ来たれ地の底から舞い降りよ我が身を喰らいに虚無よ来たれ
さいはての絶望
その絶望は甘美であるのか
望みを絶たれてここまで堕ちて
絶望したいのなら幸せになってみてよ
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くるえくるえよくるえやくるえ |
搾り出した声すら踏み潰されるというのなら
悲しみを殺したのはいつのひか
あの日から、涙の姿を見ていない
狂えとわらうのだーあれ
くるおしいほどにくるっていれば
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かなしくないとさけんでいる |
乙女のように夢見がちな、その心を壊したくて
誰も君の事を見なければ、君は僕を好きになってくれるのか
そうだ、愛してしまおう
この腕の中の世界で生きて
呼吸すら儘ならないほど、幸せだろう?
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にじんだなみだのそのあまさよ |
苦しくない生なんてない
僕はぼくを間違えたかった
正当などどこにもない
壊れきってしまえよ
柔らかな繭を食い荒らして
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これはだれのなげきですか? |
この想いも、朽ちてしまえばよかったのに
本当に寂しいのは誰なのか
夢に殺される
踏み潰した真実の芽は
ひずんでいるけどくるってないの
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とっくになくしていたもの |
失ってもなお諦められず
その足掻きは果たして正解なのだろうか
独りよがりの依存症
愛が欲しかっただけなんだ
本当は誰でもよかったのかもしれない
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