たいとる ないよう 救いはないのだから諦めさせてほしいと願っても嘆いても縋っても誰も許してなどくれなかった <font color="#c0c0c0">(ゆめをみたかっただけなのです)</font> どうしてこの手は何も掴めないのだろう。願ったものすべてはこの手を擦り抜け、この手を振り払ってしまう。どうしてだろう。わたしは何も望んではいけないのだろうか <font color="#c0c0c0">(あるわたしのなげき)</font> 幸せになりたかった。幸せを望んだ。幸せに辿り着きたかった。幸せにしたかった。幸せにしてほしかった。幸せを知りたかった。 <font color="#c0c0c0">(なみだはなにいろだったろうか)</font> あの頃のわたしはあなたに忘れられることを恐れていたはずなのに、今ではわたしがあなたのことをすっかり忘れてしまっていて <font color="#c0c0c0">(これはげんじつであるのかきょこうであるのか)</font> 嘘つきに嘘つきの自覚を持たせるのはひどく酷だと思う。 もしかしたらその嘘で誰かをすくいあげていたかもしれないし、あの嘘で誰かを幸せにしたかもしれない。 この嘘で誰かの笑顔を護ったかもしれないし、さっきの嘘で誰かにしるべを与えたかもしれない。 うそつきに嘘つきである自覚を持たせてはいけない。 それはきっとその嘘つきに対する嘘になるだろうし、あの嘘つきを崩壊させるたったひとつの手段にもなりえるかもしれないからだ。 <font color="#c0c0c0">(すべてがまことであるのなら)</font> いろ ●●●●●● ●●●●●● ぱすわーど 編集記事削除 人気急上昇中のBL小説BL小説 BLove - ナノ -