断片 | ナノ

落下流水


さわさわと心地よい風に揺られる君の髪。風に合わせて揺れるのは君が大切に育てていた花ばな。春に、君と出会った頃をふと思い出す。この花壇を毎日手入れする君。毎日その姿を見るうちに、気づけば話し掛けていた。それが始まり。花がすくすくと成長するのに対し、自分たちはゆるりと変わっていく。少しずつ変わる気持ちと関係。花のように時には強い風に当たられ、時には雨に打たれ。それでもふたりで手入れをした花は、折れることなく綺麗に咲き誇った。


more

2013/03/05



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -