リハビリテーション | ナノ
summer
冬至
spring
初秋

しあわせにしてやりたいのに
濡れた朝、溺れる夜
掻き毟ると痛いの
逃がしたのは死にかけの
涙の流れる音
花を背負う人
こんな夜になら埋もれたっていい
明日治る病
涙を流すべき日がまだ来ないように
夕立がわたしの声を響かなくする
帰り道、いつも曲がる角の先で稲光は思っていたほど黄色くなかった
役者が揃いましたので
舌を喰って暮らせ
泣いたりして悪い子
見知らぬ背中に棘を刺す
眠ると幸せな夢を見てしまうから
札束とウルトラマリン
さびしさはどこで泣く
あばかれてしまう
おとなは泣けないからかわいそうだ
飼い女
浅い眠り、扉の閉まる音、明け方エース
あんたも好きね
獣と椿

title//棘(5つ目以降から)