エース

メンヘラ:自分の感情優先


「****なんか嫌いだ!」
「そんな事いうなんてひどい!私だってエースの事嫌いだからね!」

なんで****といるとイライラしてしまうのか。こんな感情は小せぇ頃、ルフィと山で暮らしてた時以来だ。なんでかこいつはルフィと似てないのに、構いたくなっちまう。んで、誰かと話してるだけさっきみたいに言いたくもねぇ言葉を投げちまう。後で、後悔するのに。

「そーかよ。じゃあ勝手にイゾウんとこにでもいけばいいだろ!」
「…もういい。イゾウさん、あっちで話しましょ!!」
「あーお前らの痴話喧嘩に巻き込まれんのはごめんだぜ」
そういって****はイゾウの手を引っ張ってどっかに行ってしまった。

…おかしい。いつもだったら「ごめんね、エース」とか「もうしないからね」とか言ってくれると思ってたのに。…言い過ぎたか。

「…つくづく、お前はバカだねい」
甲板ということもあり、ここにはたくさんギャラリーがいた。お前ら、さっきまで好き勝手鍛錬してただろ、見てんなよ。
「なんだよ、マルコ!!関係ないだろー」

「****ちゃんが可哀想だろい。今日はお前が悪いぞ。早く謝ってこいよい!」

そういってマルコが俺にゲンコツをしてきた。
「いてぇ!!」

「…嫌いだ、なんて軽く言うなよい。俺たちは家族だろ。さっさと謝ってこいよい!!いかねーなら俺が」

「あーわーったよ!行けばいいんだろ」

イゾウと****が向かった方に走って向かう。
本当はわかってた。イゾウと****が変な関係じゃないって事くらい。でも、どうしてか****が他の奴に笑いかけてるのが悔しくて。どうしてあんな酷いことを言ってしまっただろう。

「いた。」
船の縁に座りって、海を眺めていた****がいた。
俺はそっと隣に座る。

「…****、ごめんな。言い過ぎた」
「知らない…」

少しだけ****が鼻声だ。…泣いていたのだろうか。
「本当にわりぃ。もう、あんなこと言わないからよ」

「…私も、嫌いなんて心に無いこと言い返しちゃったから、お互い様だよ。ごめんね」

そうやって二人で笑いあった。
「おう!!!****愛してるからなーーー!」
思いっきり****を抱きしめた。が、

「ちょ!!!!エー、」

ばしゃーん

二人で海に落ちて、クルーに助けられたがその件でまた喧嘩した。


(もう!!!エース泳げないんだから海は気をつけてって言ってるじゃないの!)
(しょうがねーだろ!あそこで愛してるって言わなきゃ男じゃねぇ!)
(そこじゃないよ!私も愛してるけどね!!!)
(そのまま二人で沈めばよかったかねい)






 



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