そっと下腹部へと指を滑らせ、中を軽く突くと間からとろりと蜜が溢れた。

「どんな夢を見てるのかねぇ」

指に付いた液を上にある芽へ擦り付け、それを軽く擦ってやる。
先程よりも息を荒くさせ、少しだけ身を捩らせた。

「少し温かくなったみたいね」

指で中を突き、時折芽を擦りあげると、アルエは堪えられずに息を洩らし始めた。

「ん…、はぁ…」
「アルエちゃん、気持ちいーい?」
「んん、ぅう…ッ」

自分の腕の中で愛らしく息を洩らすアルエが本当に愛しくて堪らなかったが、彼女の中に入り、欲を吐き出す気は無かった。

レイヴンはひたすら指でアルエを慰め、身体を温め続けていた。
アルエが何度も果てようが、アルエの中から溢れる蜜で下着をぐしゃぐしゃに濡らしてしまおうが構わず、体温が上がりきる限界まで温めようと攻め続けていた。

「シーツまでグショグショよ?」

聞こえているかどうかも分からないアルエに囁きながら、きゅうきゅうと締め付ける中に指を突き立てる。
ピクピクと跳ねる身体をシーツへ押し付け、攻めあげると、何度目かもわからない絶頂がアルエを襲う。



Geschmack des Honigs

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