だが、レイヴンが押さえる事を許してはくれなかった。

「だめでしょ、声抑えちゃ」
「だって…こんな…あの…」
「んー?こんなって、どんな?」
「い…厭らしい声、あげちゃ…はしたな…んあぁ!?」

アルエが言い切る前に、自分の理性が崩れ始め、アルエの言葉を遮ってしまった。もう、止まらない。止めはしない。
指を下腹部に這わせ、下着の脇から内部へと侵入させアルエの弱い箇所を探し始める。

「あ…あ、…あぅぅう…!」

内部を犯す指の動きだけに反応し、嫌々と言うように首を横に振る。

「ちゃんと慣らさないと…痛いの嫌でしょ?」

と、囁かれたら抵抗なんか出来ない訳で。
痛いのは嫌だから大人しく解されてはいるが、何度されても前戯に慣れない。否、前戯どころか全ての行為に慣れない。
矯声をあげながらレイヴンの攻めに耐えていたが、ある部分を突かれた途端、身体中に電流が走ったような強烈な刺激に襲われ、身体をビクビクと振るわせた。

「やっぱり此処か、アルエちゃんの弱いところ」

いつも触れられる箇所以外にも弱点はあるかどうかが知りたくてわざと弱点を避けていたのだが、どうにも開発出来ず、いつものところに触れてやった。

「いや、そこ、突っついたら…だめっていつも…!」

レイヴンの腕を握って止めるように懇願するも、レイヴンは飄々とした笑みを浮かべながら、やーよ、と言い指先で内側の壁を突く。



意地の悪い教師

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