そんな事を考えながら息苦しそうに藻掻いているアルエを仕方無しに解放してやると、バシバシと頭を殴られた。
両手が纏められているせいか、力もその分掛かり、いつも以上に痛い。

「いだ、あだだだっ」
「酸欠で死んだらどう責任を取ってくれるんです」
「死んでないから良いじゃな――いででで」

何だか今日は狂暴だな、とレイヴンは苦笑しながらアルエの攻撃を大人しく食らっていた。
漸くアルエの攻撃が止むと、アルエは疲れてしまったのか、レイヴンの身体に凭れるようにして抱きついた。

「さて、続き良いかしら?」
「あ、う……え、と…」


――拒否権なんて認めないけど。


突然の申し出に狼狽えているアルエを余所に、アルエの衣類を順に剥いでいく。
あっという間に下着姿になったアルエは素肌を外気に晒され、あまりの寒さにガタガタと身体を震わせていた。

「さ、さむい…」
「すぐ暖かくしてあげるから」

あまり大きいとは言えない胸の房をやんわりと包み、片房を口に含む。

「ひゃんっ…!」

アルエの口から矯声が上がり、自分の声があまりにも恥ずかしいものだったのか、アルエは慌てて自分の口許を押さえた。



何故か狂暴な彼女

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