「ひぃっ!アル…ヴィン、やめてぇっ、ぁう、やあっいやあぁぁ!!」
「一度で終われるわけ…ないだろ」
アルヴィンの言葉を聞き、自分が満足するまで解放してくれないのだろうと悟ると、セラは揺さぶられるまま、アルヴィンの思うままに身を任せ、直ぐ目の前まで来ている微睡みへと浸り始めた。
「セラ」
どれ程時間が経っただろうか。
互いの体液にまみれ、意識を失い横たわるセラを見下ろしながらアルヴィンがセラの名を呟く。
「好きだ、なんて言っても信じないだろうな…お前は」
自嘲気味に吐き出したアルヴィンの顔はどこか寂しそうな表情を浮かべていたが、それを確かめる術はない。
アルヴィンはセラの頭をくしゃくしゃと撫で、眠るセラを暫し観察していた。
――信じられなくてもいい。伝わらなくても良い。
(傍に居させてくれたらそれで良い)
嘘つき男の想い