- ナノ -
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あのねドラゴンさん、いいものあるよ、と人の子が竜の前にやってきた。休息を取っていた竜が、静かに子の方に顔を向ける。うんと近くに寄ると、人の子は、竜の耳のあたりに何かを持っていった。さらさらさら。きれいな音が聞こえる。
ナズナだよ、と人の子。よい音がするものだ。竜がそう言うと、うん、と子は嬉しそうに返事をした。
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