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- ナノ -


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 空を飛びたい、と少年は言った。だから背中に乗せてほしいと。三日三晩、少年は竜に会いにきた。竜はついに問うた、なぜそこまで空を飛びたいのか? 少年は竜をまっすぐに見て言った、空が好きだからだ、と。
 その晩、竜は初めて人を乗せて空を駆けた。背中に、あたたかさを感じながら。


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