- ナノ -


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 まるで虹のようだった。様々な色、姿、大きさの人ならざる者が、一斉に空と海を渡っていく。自分では飛べぬ者、泳げぬ者は誰かの手を借りて。
 夕陽にきらきらと輝くその虹を、竜は海岸から見ていた。あの虹の向こう、西の果てにあるものが希望であること。それをただ信じて。


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