今日は家庭教師のリヴァイと二人でプールに来ている。
ＣＭでもよく目にする有名な全天候型屋内スパリゾートだ。
何種類ものプールに加えて、ウォータースライダーも備えている。

着替え終えたなまえは、更衣室を出た所で待っているように言われたので、辺りを見回した。
女子更衣室の前には目隠しのためか、南国風の草木が並木のように並んでいて、トーテムポールが立っている。
そこでリヴァイは待っていた。
腕組みをして人の波を見ている彼に急いで駆け寄る。

「すみません、先生。お待たせしました」

「いや、今来たところだ。女子供は時間がかかるもんだからな」

意外な反応だ。
てっきり「遅え」と睨まれると思っていたのに。
ところで、当たり前だが、彼も水着に着替えていた。
露になった上半身にはきっちり筋肉がついている。
細マッチョの色気が半端ない。
そして、すらりと伸びた筋肉質な長い足。
それらが自然に目に入ってきて、どうしても頬に熱が集まってしまう。

「悪くねぇ」

「あ、ありがとうございます」

素っ気ないながらも好感触だ。
リヴァイが選んだ水着だから当然と言えば当然だが。

「行くぞ」

リヴァイが歩き出したのでなまえも足を進めた。

「ここはウォータースライダーが有名らしいですね。波のあるプールや回るプールもあるみたいですよ」

「そうか」

テレビの特集でやっていたのを見た事がある。
波のあるプールには確かサーフィンが出来るコーナーもあったはずだ。
回るプールはその名の通り回遊する形になっているプールで、乗り物の貸出しも行われているから、それに乗ってのんびり流されることも出来る。

「お前…泳ぎは得意か？」


得意

普通

苦手