外は本格的に雪が積もりつつある。
高専のある場所は東京でもかなり北側の山の中であるため、都心に比べて積雪量もあるし、年季の入った古い建物ばかりなのでかなり冷え込む。
そのため、部屋に備え付けられたシャワーだけでは温まらないので、五条と夏油は共用スペースにある大浴場に来ていた。

「やっぱり俺のほうがデカくね?」

「大きさはそれほど変わらないだろ。要は性能だよ」

「お前、遅漏っぽいよな、傑」

「そういう悟は回数で勝負しそうなタイプに見えるね」

「は?誰が早漏だって?」

「図星だったか。悪かった」

「図星じゃねーし。勝手に決めつけんな」

頭と身体を洗い終えた二人は、特に示し合わせたわけではないのに仲良く肩を並べて湯船に浸かっていた。

「あー、生きかえるわー」

「親父くさいよ、悟」

「なあ、やっぱ俺のほうがデカいって」

「そんなに言うなら計ってみるかい?」

「いいぜ。俺がお前の計るから、お前俺の計ってくれよ」

「男に触られるのはちょっと」

「あ?じゃ、どーすんだよ?」



「あいつら、馬鹿な話してんな」

「あはは……」

共用スペースにいるお風呂上がりの女子二人に聞かれているとも知らず、男子二人はちんこについて熱心に語り合っていた。


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