いつもはもっと早い時間に骸からおはようメールが来るのに、今日はまだ来ていない。
どうしたんだろう、何かあったのだろうかとそわそわしていたら、玄関のチャイムが鳴った。

「おはようございます。君の顔が見たくて直接来ちゃいました」

「骸!」

まさかと思ったら本当に骸だった。

「君は今日も可愛いですね。どうぞ、貢ぎ物です」

「あ、美味しそうなチョコ。ありがとう骸」

「どういたしまして。さあ、僕に構わず支度を続けて下さい。待っていてあげますから」

「う、うん?」

「鈍い子ですね。学校まで送ってあげると言っているんですよ」

「いいの!?」

「もちろん。恋人同士なのだから当然のことです。君の学校の奴らに見せつけてやりましょう」

「でも、そうしたら骸が遅刻しちゃう」

「大丈夫ですよ。ちょっと担任の脳をいじってしまえば……」

「だめえー──!」

このあと、骸と仲良く登校した。
骸を見た女の子達がきゃあきゃあ騒いでいて、何だか優越感。


 戻る 

- ナノ -