死屍累々。 地面に男達が倒れ伏している。 「僕には時間がないんだ……こんなところで立ち止まるわけには……」 半兵衛は激しく咳き込み、血を吐いた。 「ドカスが……!」 ザンザスは赤屍を睨み付けているが、もはや虫の息だった。 「日本を……守らなければ……」 血で汚れてもなお眉目秀麗な容貌は変わらない。 安室透こと降谷零は無念そうに地面を掻いた。 「……はあ……っ、すみませんねえ……俺は…もう主に捨てられたくなかったんですよ…… だから……先に逝きます。……いずれ、地獄でお会いしましょう……」 長谷部ががくりと崩れ落ちる。 三日月、スネイプも犠牲となった。 「貴女がいけないのですよ。この惨状は貴女のせいだ。貴女が浮気などしなければ、彼らが傷つくこともなかったのに」 血で濡れた剣を片手に赤屍が手を差し伸べる。 「さあ、私に本命チョコを」 本命チョコを渡す |