「今日は冷えますからゆっくり暖まりましょうね」

ちゃぷん、と音を立てて赤屍さんの手が私の肩にお湯をかける。

こうして背中を彼に預けてゆっくり湯船に浸かっていると、仕事の疲れも癒えていく気がする。
髪も身体も洗って貰ったし、至れり尽くせりで申し訳ないくらいだ。

「赤屍さん…赤屍さん」

赤屍さんの腕をぎゅうと抱きしめ、甘える。
クス、と耳元で聞こえた小さな笑い声。

ちょっと悪戯心が芽生えて、赤屍さんの腕を両胸の間に挟むようにしてふにふにと刺激してみた。

「いけない子ですね」

耳を食んだ赤屍さんが胸の先端を摘まんでくりくりと弄ぶ。

「あっ、あん」

「ちゃんと言って下さらなければわかりませんよ。どうして欲しいのですか?」

赤屍さんは意地悪だ。


抱いて下さいとお願いする


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