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「少し張りきり過ぎちゃったかな」

ごめんね、と言うものの、その顔は笑顔だ。
隠しきれない喜びに、つい、という感じなのかもしれない。

「僕に凭れかかっていいから。…そう、そのままでいいよ。食べさせてあげる」

自由に動けない身体を支えられて、木の匙で薬膳粥を掬う白澤を見守る。
彼は粥をふうふうと軽く吹き冷ますと、匙を口に運んでくれた。
大人しくぱくりと食べれば、優しい味が口の中に広がる。

「…かわいい」

もぐもぐと食べていると、後ろからきゅうっと抱きしめられた。
頬擦りされる。

「可愛いよ。食べちゃいたいくらいだ」

もう一度粥が運ばれる。
また食べると、抱きしめられてからの頬擦り。

「あー、もう、どうしてこんなに可愛いのかな」

だから本気になっちゃうんだよ、と優しく囁かれて抱きしめられた。

「浮気なんてしないから、君も責任をとって僕だけを見ていて」


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