※下ネタ


「みんなお疲れー!」

私は運んで来たドリンクを皆に配って回った。
ここで言う皆とは、主将である赤司くんを筆頭に、緑間くん、青峰くん、紫原くん、黄瀬くん、黒子くんのことだ。
後のメンバーは特大ジャグからのセルフサービスとなっている。

トントンと指で肩をつつかれて振り返ると、紫原くんが立っていた。

「ん?なに?」

「ねえ、なまえちんって処女?」

「うん。そうだよ」

「お前は何で正直に答えるのだよ!!」

「いやー、別に隠す事でもないかなって」

「むしろ処女じゃなければ許さないよ」

「赤司っち、許さないって何するつもりっスか…」

「そりゃナニじゃねぇか」

「ナニでしょうね」

「じゃ、私は処女だから大丈夫だね!良かった!セーフ!」

「そういう問題じゃないのだよ!!」

「でも、なんで急にそんな事聞いてきたの?」

「えー、だって好きな子の事だから気になるじゃん。処女なら俺が貰うし」

「えっ…!」

ドキン!

「だからお前は何故そんな事を言われてときめいてるのだよ!!」

もはや私の耳には緑間くんの常識的な言葉は聞こえていなかった。
目の前の紫の巨人を潤んだ眼差しで見上げる。

「敦……好き……」

「うん、俺も」


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