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すべてはあの日始まった。

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる──貴様たちは、死ね!」

なまえは呼吸をすることすら忘れて、自分を胸に抱く少年の顔を見上げる。
なにを……ルルーシュはなにを言い出すのだろう?
相手は自分達を殺そうとしている軍人だ。そんな言葉に従うはずがないのに。
しかし、続いて上がった声は、そんななまえの考えを裏切る予想外のものだった。

「イエス、ユア・ハイネス!!」

叫び声。
狂人のそれを思わせる気味の悪い笑い声。
そして立て続けに響く、幾つもの銃声──
最後に何か重いものが地面にぶつかる音が立て続けに響いたかと思うと、辺りはもとの静寂を取り戻した。

そして、ルルーシュは……ルルーシュは………────



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