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お昼休みになり、コートに居たみんなと一緒に食堂へ向かった。
意外なことに、お昼はバイキング形式になっていた。
これだと自分の好きなものばかり食べてしまうのではと心配になったが、跡部くんによると、一流のテニスプレイヤーたるもの、自己管理が出来て当然だという考えらしい。

U-17でも似たようなシステムで、選手が自分で食べるメニューを決めていたそうだから、問題ないだろうということだった。

幸村くん達は慣れた様子でいまの自分に必要な食べ物選んでいるようだから、確かに問題はないのだろう。

若干一名心配な子がいるんですけど。

「赤也くん、お肉ばっかり食べちゃダメだよ」

「俺には肉が必要なんですよ!」

「だからって取りすぎ。野菜もちゃんと食べなさい」

「うえぇ…」

「七海ちゃん、まるでお母さんみたいだね」

赤也くんのお皿に野菜を盛り付けていると、通りがかった不二くんに笑われてしまった。

「七海がお母さんなら、俺がお父さんかな」

なんて幸村くんまでノって来る。

「どっちかって言うと真田のほうがお父さんっぽいけどね」

「ほう、真田と七瀬が夫婦というわけか」

「真田、ちょっと表に出てくれないか」

「ラケットとボール持って何するつもりだよ幸村くん…」

「そりゃ当然五感剥奪的な何かだろ」

「落ち着け精市。今お前を犯罪者にするわけにはいかない」


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