ししのこころとたんきゅうのかぜ | ナノ


ひとりごち


オチがよく解らない85文

バッツさん語り
前回のガッカリ文みたいな、でも5→8ぽい感じ(しかしリバというわけじゃない)











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「バッツ?」

気がつけば、意識がぶっ飛んでいた。
それくらいスコールの顔を観ていた。

なんとなくなんだけど、その額から斜めに掛かる生傷が気になったんだ。

「勿体無いなぁ」

うっかり声にだしてしまって、焦った。
なんかやっぱり無意識だった。
気がつけばその傷に手を伸ばそうとしていて、慌てて手を引っ込めた。

「ああいや、…うん」

ははは、とか言って適当に誤魔化した。

「…?」

そしたらスコールは「なんだコイツ」みたいな冷たい感じの視線で俺を見てきたもんだから、ますますもってなんかこう、恥ずかしくなって

「どう…「なっ…なんでもない!」

向こうがなんか言いかけてたみたいだけど、動揺しすぎて声を上げて返してしまった。

「…あぁ」

さすがのスコールもポカンと小さく口を開いて、言葉を失っていた。

「なんでもっないぞ!なんでも!」

なんか引けなくなって、またも逃げるようにして俺は先を急いだ。

「おいっ…」
「…が、台無し…」
「は?」

「…っ!」


懲りない俺はまた声に出してしまって、慌てて置いてきたスコールを振り返った。

「バッツ?」

スコールは挙動不審な俺を、やっぱりちょっと不思議そうに観ている。

「…なんでもない!」









End
*****


なんでもないのです



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