霧野side




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連れて来られたイナズマジャパンのメンバー。

円堂守、鬼道有人、豪炎寺修也、風丸一郎太、吹雪士郎、不動明王。

全員縄で縛られ、口にはガムテープが貼られており喋れない様にしてある。

「な、んで円堂監督達がここに…?」

有り得ないその状況にまた震えだした神童が聞いた。

「人質、とでも言っておこうか」

楽しそうに男は続ける。

「お前等にはゲームを拒否する権利は無い。もしどうしても参加したくない奴がいた時はこの場でコイツ等を殺すまでだ」

「…っ!」

部員全員の、息をのむ音が聞こえた。

そしてまた拳銃を取り出し今度は円堂監督達へ向ける。

監督達は抵抗しない。

抵抗すれば殺されると分かっているからだ。

この男達、人の命を弄んでいる…。

俺は思った。

「…分かった、ゲームに参加する」

「…っ、三国!?」

「三国さん!?」

「お前何言ってんのか分かってんのか!?」

何かを決心した様な三国さんの一言に、皆は口々に反論した。

「…っ、じゃあお前達は円堂さん達がどうなっても良いのか!?」

「…っ」

皆は黙る。

言葉が見付からない。

沈黙を破ったのは…

「やろうぜ、ここで監督達に死んでもらってたまるか」

剣城だった。

剣城は、皆が思っていた事をハッキリと言った。

自分が死ぬかも知れないと分かっていながら。

「よし、じゃあ決まりだな」

「んふっ、ん〜っ!!」

円堂監督達が呻き声を漏らす。

「やめろ!!」

と、そう俺には聞こえた。

だが、もう後には戻れない。

「それじゃあルールを説明する」

円堂監督達はまた何処かへ連れて行かれてしまった。



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