君に夢中



 

「きゃー、白石くんかっこいぃー。」

「、いきなりどないしたんユウジ。」

 部活終わって前々から約束してた通り俺の家に来たユウジは、俺がお茶持って来てから座って一息吐いたとこでいきなりそう声をあげた。(聞き覚えのある女子の声で、せやけど不機嫌そうな棒読みでや。)
 唐突なそれに驚きつつ軽く微笑んでそう問うてみたけど、ユウジはぶすっとしたまま俺を真っ直ぐ見ようとはせず答える。

「3組の山本さんの真似」

「おん。相変わらず上手いな。」

 ああ、3組の山本さんか。そういや何度か話した事あったなぁ。
 なんて内心で思てから、んで、山本さんがどないしたん?てユウジに聞いた。


「……今日山本さんに応援されて嬉しそうにしとったから。」

「何やそれ」

 俺が山本さんに応援されて(かっこいいって応援なんか?)嬉しそうやったから、声真似したったっちゅうことか?
 俺いつそないな勘違いされるようなことしたやろ…全く身に覚えがないわ。

 ちょっとそこが気になったけど、深く考える事はせんと行き当たった嬉しい事項に頬を緩ませた。

「ユウジ、嫉妬しとんの?」

「…………。」

 ぷいっと顔を背けるユウジに確信したけど、ユウジの口から聞きたくてもう一度愛しい相手の名前を紡ぐ。

「なぁ、ユウジ、」

「嫉妬とか、ちゃうし。」

 最後まで聞く前に気まずげなユウジに言葉を遮られて、俺はからかうみたいに「ほーん」と呟いた。

「…何やねん。」

 ちょっと恥ずかしそうにこっちをチラッと見るユウジが可愛らしゅうて、俺はニッコリ笑う。


「別に何もあらへんけど?」

「きもい」

「……なぁ、もっかい山本さんの真似やってや。」

「浮気かボケ」

 即座にそう睨みつけながら言うユウジに俺は座ったまま距離を縮めて、ユウジが弱い(何かエロいらしい)低くした声で、なぁ、と言葉を続ける。

「やっぱ嫉妬やろ?」

「ッ、」

 予想通り頬を朱に染めた恋人が恋しくて、俺はそのままチュッと耳朶に口づけを落としたんやった。



君に夢中
「ッ何すんねん!」「素直やないユウジが可愛かったから。」「しね!浮気モンが!」「浮気なんてせぇへんよ。俺、山本さんよりユウジにかっこええって言われたいわ。」「しね」



(10/02)




 君に夢チュー!

……なんちゃって☆\(^q^)/←


 久々にちゃんと更新…うう、相変わらず支離滅裂ですね…
 もはやスランプが何かさえよく分からなくなってきました(´・ω・`)ぬん…

 最後は素直に肯定したユウジに白石が可愛いって言う展開だった筈なんです…








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