これは一時的な治療法です
「う"あー…めっちゃ痛い…」
そう呟いたっきりまたさっきまでみたいにう゛ーう゛ーと唸り始めたユウジを横目で見やる。
あーあ、涙目なっとるやん。
せやけどこない悪化するまで放っといたユウジが悪いねんで?
そう思いつつも愛しい恋人が泣きそうになっとったら可哀想やと思ってまうもんで、俺は宥めるように優しく声を掛けたった。
「ユウジ、我慢しぃ。もうちょっとで歯医者着くしな」
「分かっとるわ!せやけどめっちゃ痛いぃぃい…」
痛くて苛々しとるんやろか。生理的な涙をポロリと零しつつユウジはそう怒鳴って、涙声で弱音を零した。
こないな状況に陥っとんのは、部活後に部室でユウジの様子がおかしかったんを俺が見咎めたことから始まっとる。
いつもん如く無駄無く服を着替えてから日誌を書いとった俺の目についたんが、何かを堪えるみたいに顔を強ばらせて挙動不審なユウジ。
気になって問い質せば歯が痛いねん、なんちゅう返事が返って来た。
「あーあ…こない痛い思いすんねんやったら早よ歯医者行ったら良かった…」
「ホンマやわ。今度から気ぃつけや。」
「おん、今度は早めに行くわ。」
「早めに行くとか以前に、虫歯ならんようにせなアカンやろ。」
「あーはいはい…ちゅうかほんま痛い…ズキズキすんねんけど。」
そう言うてユウジは遂に生理的な涙をポロリと零して、虫歯がある右の頬を手で抑える。
……あーもう、しゃあないなぁ。
「ユウジ。」
「何やね、ん゛!?」
俺の声に痛みに顔をしかめながら此方を向いたユウジに、俺はすかさず口を塞いだ。
ほんで吃驚して無防備なユウジの口ん中に舌を入れて咥内を犯せば、ユウジは顔を真っ赤にして気持ちええんかビクビクと肩を震わす。
「んっ、ん…っはぁ。」
「どや、これでちょっとは歯の痛みから意識離せたやろ?」
「ッ、確かに痛み軽減した、けど…いきなり何さらすんじゃいオドレはぁ!」
顔真っ赤にしてそう怒鳴るユウジに「歯ぁ噛み締めたらまた痛なんで」て言うたれば、ユウジは歯痛が嫌なんかグッと悔しそうに口を閉じたんやった。
これは一時的な治療法です。
「治療でも何でもないやろ!」
「そない怒らんとってぇな」
(10/08/05)
意味が分からない感じになっちゃいました…文章が前以上に酷い(´・ω・`)
ただ白石にべろちゅーさせたかっただけとかそんな訳ないじゃないですかあははは;←
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