俺の事が好きなんちゃうん?
「せやから、小春が光から離れる為にも!オドレら早よくっつけっちゅーねん!」
「そうは言われてもなぁ…」
俺が好きなん、光ちゃうし。と内心で続けて口を噤めば、ユウジはケッと恨めしそうに吐き捨てる。
「これからヘタレスターは困るわぁ…」
「ヘタレちゃうがな!」
「ほな早よ光と付き合ってまえ!」
そう噛み付くように言い返されて、俺は何と反論してええんか分からんくて黙った。
確かにユウジに好きな相手が男やぁてバラしてしもたけど、別に光が好きやて俺は一回も言うとらん。
せやから俺が光を好きなんちゅうのはユウジの思い込み。やのにそれに反論出来ひんのは、ユウジの事が好きやてバレんのが恐いから。
「あーもう、しゃーないから俺が取り持ったる!」
そう言うて側にあった俺の携帯から光に電話をかけようとするユウジからあわてて携帯を奪い返せば、ユウジは不満そうに此方をギロリ。
キツい吊り目をいからせるユウジを見て、上目遣いやなんて思った自分はもう末期やと思う。
「何すんねん」
「そらこっちの台詞や!何しようとしてくれとんねん」
「謙也の代わりに光に告白しようとしただけやんけ、謙也の声で」
その言葉に流石にムカついて「勝手にそんなんせんとってや」っちゅうたら、今までの様子を一変してユウジは拗ねたように目を逸らした。
「…せやかて、謙也が光と話しとんの見とったら焦れったくてムカムカしてねんもん。」
俺と話す時にはせぇへんような優しい顔で笑いよってからに。なんて続けた言葉に、思わず口がポカーン。
え、それって、俺がヘタレでムカつくとかやなくて…
「せやからオドレらが付き合えばこのムカムカもを無くなるやろうし、早よ付き合ってまえ!!」
そう言って怒鳴るユウジに、俺はドキドキする胸を抑えて尋ねたんやった。
「ユウジってもしかして、」
俺の事が好きなんちゃうん?
「ッはぁあ?ふざけんな!有り得へん!!」
その言葉に真っ赤になって怒鳴るユウジに確信して、俺は真っ直ぐユウジを見つめる。
「俺、光やなくて、ユウジの事を好きやねんけど。」
更に真っ赤になって固まったユウジが、目線を泳がしながら答えをくれるまであと少し。
(5/24)
テスト期間になると更新率上がるとか、それ何て駄目人間?/(^O^)\
生物の勉強やりながら妄想してしまったので、勢いで更新しちゃいました(笑)
謙ユウは可愛いなぁ^^*
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