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12/2 12:37
(星リク)

地震のはなし



(地震だ、)

夜目を覚ますには充分だけれど、日本人にとってはきっとなんてことない程度に揺れている。

(それなのに、こいつは)


たかが地震だろ

なに震えてんだよ


「だっせーなお前」

癖のように悪態をつきながらきゅっと手を掴んでみた。こいつは変なところで怖がりだ。こんなことをすれば大抵暴れたり散々なことを言われるものなんだけど、


「行?」


なんだこいつ、今日はどうしたっていうんだ?無言で握りしめ返される。

とまあ、そんなことは一瞬で。
いきなり不自然な咳を繰り返して手が離されそうになるので、有無を言わさず抱きくるめた。


こいつは頭でっかちのくせに、経験値に関しては0ばかりだからしょうがない。

こんなことはな、地震なんてな、一度誰かに大丈夫だと教えられれば、なんてことないんだよ馬鹿やろう。





‐‐‐‐
今朝の地震に合わせて突破で…
星に行って呼ばせたかっただけ^ω^
二人の時はお互い名前で呼び合ってればいいな!







12/2 00:04
(しずいざ)

「クリスマスケーキ?」

それは明らかにコンビニの袋に入ったコンビニケーキだ。俺が絶対に買わないような。 

「通りかかったら、見かけて、それで、」

らしくもなくシズちゃんは歯切れが悪くて、しどろもどろで、見てるこっちにまで恥ずかしさが伝染してくる。 


一緒に食べたかったんだ、なんてようやく伝えられた言葉に俺もくらくらして、もう色んなことが何でもよくなって。 


久しぶりに食べたコンビニのケーキは、生地がぱさぱさで、生クリームなんかは特に疑わしいほどべたべたで、とても食べ物のようには思えなかったけど、今までのどんなケーキよりも美味しく感じた。なんてミラクル! 



愛しスイートハニー!



でも、やっぱり、今度は俺がちゃんとケーキを用意するからね!



‐‐‐‐
クリスマスちょっと前の話ー
シズちゃんならコンビニケーキやりかねない…けど予約とかしちゃってたらもう可愛い



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