ショートショートショート
お話未満のもうそう
他ジャンルもりもり



12/13 10:59
(しんいざ)


※新臨(高校生)+静(小学生)
※臨也と静雄は兄弟なパロ



「兄ちゃん、大丈夫か?何か欲しいものある?何かとってこようか?」

「大丈夫だよ、ありがとうシズちゃん」


それはそれはこっくりとした完璧な笑顔で折原臨也は言い放った。

それを疑わない心酔で純真な弟は心配を隠しもせずに眉を歪めながらも、一方で闘志に燃えるかのように目を爛々とさせている。

「なんかあったらすぐ俺を呼べよ!」

「うん、ありがとうね」

ぱたぱたと足音が遠ざかるのを確認してから口を開く。(人間として一応ね)


「君ああいうの一番駄目じゃなかったっけ」

「まあね」

鬱陶しく厚かましく恩着せがましく自己満足な好意という名の迷惑をこの男は人一倍疎ましく思っていたはずだ。だから心配されるのが大嫌い。

「意外と可愛いもんだよ、あそこまでくると馬鹿らしすぎてさ、まあ弟じゃなきゃ虫唾が走るだろうけど」

「ああそう」

弟ってそんなもんなのか。まあ俺にはどうでもいい話だけど。

「新羅は?ああいう優しさ見せてくれないの?」

にたにたと嫌みたらしく笑ってくる。本当に趣味の悪い奴だ。俺が何かするなんて、絶対に考えていない。

何だかしゃくだったので、飛びっきり優しく抱きしめてみた。

えっあうあ、なんて間抜けな声を発しながら腕の中で猛抵抗される。ざまあみろ。


(それでも言葉はあげない)



‐‐‐‐
数年後、しずちゃんと新羅くんによる壮絶な臨也争奪戦が始まります
今のところ新羅くんと臨也くんはセフレのようなものだったり








12/11 16:42
()

だめだ!外行こう!

いきなり何事かと思えば、あれよあれよと言う間に俺も連れ出されてしまった。

なぜかご近所ツアーが始まる。
どうやら臨也の実家から小学校あたりを散策するらしい。

どうせシズちゃんもここが通学路だったんでしょう、いいじゃんつきあってよ、というのが臨也の言い分。
まあ確かにその通りなんだけど、なんでお前が俺の実家を知ってるんだなんて突っ込んだら喜んじまうから言わない。


すごーい!なんかこんなにちいさかったっけ?

確かに、もうちょっと広かった気がする

この道とかね!あの家だってもっと大きかった!

確かに、すごい豪邸で有名だったよな

あ、公園だ!まだこんなところで遊ぶこどもが居るのかとおもうとさ、なんかちょっと安心しちゃうよね

そうだなあ


たまにはこういうのも悪くはない。



‐‐‐‐
休日にまったりデートですと言い張ってみる。
地元が一緒ってなんだかいいですよね!









12/7 16:37
(しずいざ)


来神パロ

にょた注意!
ゆり注意!

・臨美ちゃんとしずちゃん(女)と新羅くん
・臨美ちゃんと新羅くんは幼なじみ




「なにそわそわしてるの気持ち悪い」

「うるさいなあ、新羅には関係ないでしょ」


臨美のくせに。さっきからクローゼットと鏡の前を行ったり来たりであれでもない、これでもない、なんてしている。実に臨美らしくない。 


「あ、それ可愛いじゃん」

てきとうに思ったままを言ってみたら、虫けらを見るような目で睨まれた。 

「新羅なんかの意見は聞いてない!」


ああ、そうですか。 
まあ服なんてどれでも同じだと思うけどね。セルティは何を着ててもあれだけ完璧なんだから! 


「臨美はさあ、いま着てるその服選ぶのにどのくらいかかった?」

「はあ?べつにてきとうだよ」

「俺に会うって分かってたのに?」

「だからなに?」

「他の男に会う時だって考えもしないで服決めるくせに」

「馬鹿な男の喜びそうな服なんて分かり切ってるでしょ」

「ほうほう、じゃあ明日の相手はそうじゃないって訳なんだね」

「…知らないっ、そんなんじゃないし!それよりこっちとこっちならどっちが、か、可愛い感じになるかな、とか、新羅はおもうの、」

なんてことだ。天変地異か。

別にどっちでも変わんないと思うけどね、とか、だいたい俺の意見はいらないんじゃなかったのか、とか、思うところはあるけれど、まあいい。こんな珍しい臨美が見られるなら、ちょっと面白い。付き合ってやるのも悪くない。


「右の方が可愛い…かな?」

「そう」


普通に返せば臨美も大人しく頷いた。
それにしても可愛く見られたいのか。臨美はどっちかっていうと綺麗に分類されるからな。それで満足している風だったのに、相手に可愛いとか言われたのかな。
俺の意見は取り入れられたのかは謎だが、臨美はまた鏡の前でああだこうだと言っている。

こんな風にしている今日の臨美は、ちょっとだけ可愛いとか思ってしまったのは秘密だ。
決して浮気ではない。セルティのほうが100倍可愛いから大丈夫。







これで変じゃないかな、大丈夫かなあ。 

ふと我に帰ると馬鹿らしいことだ、けど、いつも通りにできない。馬鹿みたい。でもドキドキする。 
散々迷った挙げ句、髪を少しだけ巻いてみた。お化粧だってピンクベースで、爪だって、いつもはベージュとかにするのに、うすいピンクにしてみた。 
鞄の中をもう一度たしかめて最後に鏡の前に立つ。
いつもの黒っぽい印象とはほど遠いパステルな自分が立っていた。気合い入れすぎって、引かれたりしないかな。 

本当はわかってる。しずちゃんはそんなこと気にするような子じゃないって。服がどうだからってきっと気にしない。 

それなのにやっぱりどうしても気にしてしまう。ちょっとでも可愛いって思われたい。 

しずちゃんの私服はどんなだろう? 

どんなでもしずちゃんはとびっきり可愛いに決まってるけど! 


 
初めてのお出かけ



どきどきで、ちょっとこわいけど、やっぱり楽しみ




‐‐‐‐
新羅と臨美ちゃんはお互いの部屋に入り浸ってます
うちの新羅はでしゃばりすぎ 
わたしの幼なじみ大好き病がいけませんねw 






12/7 12:14
(仔しずと仔いざ)


(家族パロ)

おちばはき 


今日はみんなでおちばをはきます。
庭じゅうの葉っぱをかたづけられたら、ごほうびにやっとおやつなんだって。


「ちょっとシズちゃんまじめにやってよ!」
「やってるよ!」


だめだ、だめ。シズちゃんは力が強すぎて土を掘りおこすいきおいだし、かすかくんはくまでにふりまわされて葉っぱをぎゃくにまき散らしてる。
くるりとまいるは言わずもがな、庭を走り回ってるだけだ。 

「これじゃあいつまでたっても、おやつ食べれないよ!」








12/6 22:45
(しずいざ)

(来神パロ)



「寒いんでしょ」

そんなに寒いとは思わないんだけど。
シズちゃんってば、マフラーに顔をうずめてなかなか出てこない、から、そんなマフラーは思いっ切りひっぱってやった。
あうあうとか言いながらもやっぱり出て来ない。
しょうがないからシズちゃんを引きずり出すのは諦めて、空を見てみる、なんとなく。

冬の色をしていた。
夜の空は何色かって決めるのは難しい。
黒は黒でも全然ちがって、今日の何となく灰色のような紫のような赤のような黒が冬っぽくていいな、なんて思う。 そして星が白い。青みのない空によく映えていた。

俺の視線に気がついたのか、隣で縮こまりながら歩いていたシズちゃんも上を見上げる気配がした。

そおと横目でうかがえば、シズちゃんもやっぱり空を見てた。
どんなふうに思ってるのかな。気になるけど、聞かない。



しばらくそんな風にしていて、ふと、また横を見たらシズちゃんもちょうどこっちを見た。すごい偶然にどきっとしたら、シズちゃんが小さく笑って言った。

「鼻、赤くなってんぞ」

お前も寒いんだろ、なんて馬鹿にしたみたいにからかわれる。そんなことお互い様、シズちゃんの鼻だって赤い!

恥ずかしくなって、シズちゃんの手をひっつかまえて、ぐいぐい進んだ。

シズちゃんが後ろでびっくりしてるけど、振り向かない。俺だってやってから気づいたんだ。こっちの方がもっと恥ずかしい!だからもう振り向けない。自分にだって、今度は自分の鼻だけじゃなくて顔ぜんぶが赤くなってるのが分かった。









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