※新臨(高校生)+静(小学生)
※臨也と静雄は兄弟なパロ
「兄ちゃん、大丈夫か?何か欲しいものある?何かとってこようか?」
「大丈夫だよ、ありがとうシズちゃん」
それはそれはこっくりとした完璧な笑顔で折原臨也は言い放った。
それを疑わない心酔で純真な弟は心配を隠しもせずに眉を歪めながらも、一方で闘志に燃えるかのように目を爛々とさせている。
「なんかあったらすぐ俺を呼べよ!」
「うん、ありがとうね」
ぱたぱたと足音が遠ざかるのを確認してから口を開く。(人間として一応ね)
「君ああいうの一番駄目じゃなかったっけ」
「まあね」
鬱陶しく厚かましく恩着せがましく自己満足な好意という名の迷惑をこの男は人一倍疎ましく思っていたはずだ。だから心配されるのが大嫌い。
「意外と可愛いもんだよ、あそこまでくると馬鹿らしすぎてさ、まあ弟じゃなきゃ虫唾が走るだろうけど」
「ああそう」
弟ってそんなもんなのか。まあ俺にはどうでもいい話だけど。
「新羅は?ああいう優しさ見せてくれないの?」
にたにたと嫌みたらしく笑ってくる。本当に趣味の悪い奴だ。俺が何かするなんて、絶対に考えていない。
何だかしゃくだったので、飛びっきり優しく抱きしめてみた。
えっあうあ、なんて間抜けな声を発しながら腕の中で猛抵抗される。ざまあみろ。
(それでも言葉はあげない)
‐‐‐‐
数年後、しずちゃんと新羅くんによる壮絶な臨也争奪戦が始まります
今のところ新羅くんと臨也くんはセフレのようなものだったり