将来の夢



【バッドエンド王国】


「夢ねぇ…」


「あん?いきなり何だよ陽」


机に足を乗っけて座る俺の向かいに
陽は頬杖をついて座っている


「んーいや、よくプリキュアって『私達は夢を絶対に諦めない』的な事言うでしょ?」


陽は人差し指をビシッと立てて身を乗り出してきて
俺はたじろぐ


「あ、あぁ…まぁよく聞くな」


「でねっ、ウルフルンの夢って何だろうって思ったの」


「俺様の夢だぁ?ンなモン決まってんだろ」


俺は声をあげて笑い
ヤツは興味津々にこっちを見つめてくる


「ピエーロ様の復活で世界をバッドエンドで包むんだ!!」


言ってるうちにテンションが上がって
椅子を倒して勢いよく立ち上がる


「………ははは」


「何だよその乾いた笑いは…。
ま、他にもいろいろあるけどよ…そういうお前の夢は何なんだよ?」


「私? 私の夢はねぇ…」
















「………!!!!!!」


「ふふっ♪さって、ご飯食べて来よっと!!」
















…くそっ
くだらねぇ夢だったら笑い飛ばしてやるつもりだったのに














  「ウルフルンのお嫁さん!!」











顔が熱ぃよバカ野郎!!
俺のいくつかの夢の内の一つが叶っちまったよ!!




END





[ 23/25 ]

[series]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -