リアタイ雑談てきとう抜粋。
とことんしょーもない。
鬱ネタは除外。


【一永のはじめてのチュウを考える】

休日に二人でだらだらゲームしたりなんかしてて、永井くんが上はTシャツ一枚だから寒くないのかって訊いたら、ふんと笑って『軟弱だな』。
ついでに対戦負けた。
むかっときて、シャツ脱いでタンクトップ一枚になり、あたたまってきたから再戦だ!って息巻く一樹の腕が意外と逞しくてドキリ。
鍛えてんのか生意気に!と、一瞬のときめきをへし折り『俺が勝つけど、いいの?』からかっちゃう永井。
さらにムスッとした一樹、ドスの効いた声で『俺が勝ったら、言うこと聞けよ』
『賭け試合かよ。じゃ、俺が勝ったらお前、三点倒立五分な』
腕立て伏せにしなかったのは慈悲です。

で。

『封印されし禁忌を解放する……!』=友情を木っ端微塵に爆破するハメ技使用で永井に圧勝する一樹。
きたねーぞ!!と抗議されても眼鏡クイッで『永井の敗因は俺を本気にさせたことだ』
……膨れっ面の永井は到底年上にも自衛隊にも見えない可愛い、うんもう、なんで苛ついてたかも忘れたし、そろそろ晩飯の算段立てようかな?な、あたりで。

『で、なにすりゃいいんだよ』
『え?』
『俺に命令する権利。要らねえなら返上しろ』
賭け試合だったね!
『いらなく、ない』
『じゃあ、命令しろ。ほら、早く』
無駄に偉そうなのはさておいて、命令って言われるとなんか!
『王様ゲームみたいだな』
『はっ、一番が五番にキスしろって? 俺たちじゃ盛り上がらないな』
笑う永井の唇に注目しちゃうじゃないですか。おいしそう。
『じゃあ、永井が俺にキス……なんて』
永井の笑いが中途半端に固まり、目が見開かれて、うわあ今の冗談!て言う前に、みるみる赤面する永井に一樹が呆然。
『おっ、まえ、冗談のタチ悪いよ!』
『冗談……じゃないけど』
うん。
キスしたいなーと思った時には、手を伸ばして引き寄せてたり。
『いつ、』
『……のり塩味だ』
『ポテチ食ってたからな』
吐息のかかる距離、眉尻を下げて笑う永井に『もう一回、してもいいかな』お伺い。
『聞いてんじゃねーよ……恥ずかしいやつ』
あと、眼鏡邪魔!、と外されて、ぼやけた視界で不器用に繰り返す的な。

その後。
一樹の眼鏡をふざけてかけてみたら度が強くてぐらぐら永井。
「普段こんなで、裸眼で大丈夫なのかよ」
「日常生活を送るぶんにはなくても平気だ」
あー、くらくらする、と首を振る永井くんに、鼻までずらした眼鏡かけさせてみる。
「もういいって」
「そのままこっち見上げてみろよ」
ずれた眼鏡+上目遣い=萌え。
「……ぶっかけたいな」
「はぁ!?」



【気に食わないけど気になるアイツ!な三永を考える】

片思い→
 階級差に年齢差、幹部なんて雲の上のエライ人だしコワモテだしで、ガッチガチに緊張して挨拶したら返事が「ああ」。
 沖田先輩が親しげに話しかけても、とことん無愛想でなにアイツー!と苛立つ永井。
 まあ、配属が同じだからって小隊、分隊単位で訓練してるぶんにはまず顔を合わせないからいーよなと思いきや、妙に遭遇率が高い。
 相変わらず無愛想……かと思うと、妙なにやにや笑いを浮かべながら気さくに話しかけてきたり、返事に窮してると急に興味をなくしたような素振りでどっか消えたり、てめえから話振ってきたんだろイミフすぎ!、と、イラッが積もる永井。
 ……なんだけど、永井の話をちゃんと覚えてて、好きだって一度言っただけのコンビニ菓子を「やるよ」と投げてよこしてきたりするので本気でわけわからん。
 と、沖田さんに愚痴ったら、「永井は三沢さんと仲良くしたいのかと思って、いっぱい宣伝しといたからなー」「は!?なんですかそれ!?」「俺に三沢さんのこといろいろ聞いてきただろ?」それは、あんまりむかついたから、何様かと思って素性を聞いたんです!!
 気に入られて良かったな!と、明らかに面白がる先輩に、ぐぬぬ……となりつつ、三沢を意識してしまう永井。
 いつも我関せずって風だし、飲み会でもむっつりしてるし、鼻でせせら笑われることあるし、ほんとに俺のこと気に入ってんのかよ……と、こっそり観察してたら、いきなり目があったので慌てて隠れたり。
 見つめてたのがばれてドキドキしてるって、なにこれ!やましいことなんかねーよ!と、しゃがんで悶々としてたら、三沢さんが上から「おい」と。
「……何か、用でもあるのか」
「ありません……」
 で、ふんって鼻鳴らすのやめろよまじむかつく!と、イライラして、
「三佐」
 シカトかよ。そりゃ、駐屯地だし他にも三佐いますがね!
「三沢さん」
 沖田さんの真似して呼んでみたら、ちょっと驚いた顔で振り向かれる。
 まさか名前覚えてないって思われてたんじゃ……と疑いつつ
「変な意味で、見てたわけじゃありませんから」
「急所を探してたんじゃないのか」
 俺は暗殺者か!と、むっとする永井、わかりやすい。
「そんなんじゃないです」
「じゃあ、なんだ」
「……三沢さんがいたから、見てただけです!」
 と、あんまりな答えに、三沢さんが一瞬だけ、ふっと笑ったので呆然……くらいのベタなとこからいけばいいよ!!
 せせら笑いかニタリ笑いしかしない強面の自然な微笑の破壊力。



【虫集く(むしすだく)】
(沖永をひたすらイチャイチャさせたいだけシリーズ何回めだっけ?)


 りいりいと、虫の鳴く声がやけに耳につく。
 空の端は未だ明るい藍色を留めていたが、夜の訪れは日増しに早まるようだった。
「風、強いな」
 開け放した窓に肘をかけ、独り言じみた呟きを吐いた沖田の手元には橙色の火が揺れている。煙は吐くそばから風にちぎれて、虫の声を溶かした夜気に紛れる。
 このひとが渋みの中に仄かに甘さの紛れた香りの煙草を吸うことを、永井は十四ヶ月前に知った。
 薄くつよい皮膚の張った長い指先は、爪の白いところが見えないほど切り詰められている。指先の感覚が狂うからと、一本ずつ鑢で削って引っ掛かりのないようにしていることは、七ヶ月前まで知らなかった。
 そのくせ、足の爪は爪切りでぞんざいに角を取るだけだ。永井には、あまり短くしすぎても歩きづらくなると説教をしておいて、案外いい加減なものだと思ったのはどれほど前だったか。
 付き合いだして一年と半分、『付き合い』だしてからは八ヶ月、沖田の表にあらわれている細々としたことはもう、本人以上に知っているのではないかと思う。
 沖田にも、いろいろと知られている。たぶん、永井自身はまったく知らないようなことまで。
 自分が沖田を構成する一部になった、と思うと妙にこそばゆく、永井はふっと息を吐いて笑った。
「なに、思い出し笑い?」
 聞き咎めた沖田が、触れ合っていた肩に少し体重を乗せてくる。
「なんでもありません」
「なにもなくはないだろ、言えって」
「ない、です」
「言えよ」
「ないですって」
 仕返しに押し返すと、沖田が同じ強さで返してくるのでしばらく文字通りの押し問答を続ける。
「強情な野郎だな、これでどうだ!」
 他愛のないじゃれあいは、煙草を消した沖田が体全体で圧し掛かり、ふたりして床に縺れ倒れてお仕舞いになった。
「あー……参りました」
「なんの勝負だよ」
 くく、と沖田が喉で笑う震動が、重なる胸から伝わってくる。羽を震わして鳴く虫を思いだし、永井は緩く抱いた沖田の背を撫でた。
 柔らかく触れるだけの口付けを、手繰り寄せる手でもっととねだれば、繰り返し与えられる。甘やかな気分に浸されて、口も軽くなる。
「さっき俺が考えてたこと聞いたら、沖田さんだって笑うと思いますよ」
「言ってみな」
 優しく耳元を擽る声と指に目を細め、永井は秘密めかして囁いた。
「いまの俺の半分は沖田さんでできてるなって、思ってました」
 つまりそういうことだ。
 意識の半分、生活の半分、人生……は、沖田に会うまでの二十年近くの重さは、もう、会ってからの時間と天秤で釣り合ってしまっていると思う。
「半分だけか?」
「全部にしたら、沖田さんを好きな俺が入りきらなくなります」
 永井の内側にある部屋には、沖田のあれこれを詰め込んで、取り出したりしまったりする自分がいる。
「……永井を好きな俺だけ詰めて、俺を好きな永井がこっちに引っ越してくればいいだろ、それであいこだ」
 こっちなんか永井八割の俺二割だよ、と軽口を叩く沖田に、口を尖らせる。
「そんなの駄目です」
「なんで」
「二割の沖田さんは、頭の中じゃなくてここにいる俺が独占します。だから、半分残してある俺は、沖田さんが好きなだけ持っていってください」
 暫しの沈黙に、鈴鳴り響く虫の声が降り積もる。
 ふたつの幸せな忍び笑いは、宵のはじめに柔らかく溶け込んだ。



【お狐様逆パターン。お犬様。】
 こんばんは!恩返しに来ました!と元気に叫び、戸を叩きまくって沖田を呼び出した青年に、全く見覚えはない。
「恩返し……って?」
 心当たりもてんで無い。
 沖田が問いかけると、年の頃は十八か九、二十を出てはいまいと思われる彼は、はっと口を押さえた。
「あっ! これ言ったらいけないんだった…………ええと、とにかく恩返しです! なんでもやりますから、追っ払ったり石投げたり撃ったりしないでください、本当になんでもしますから!」
 物騒な言葉が混ざっていたが、必死な様子だ。加えて、いくら元気そうな若者とはいえ、陽の落ちかけた山道を一人帰すのは躊躇われる。
 頭が可哀想な人間であるとしても、何やら企みがあるにしても――山間の賤が家で炭を焼きつつ詫び暮らしを送る沖田の家には盗めるような財などないが――ひと晩くらいは良いかと判断し、沖田は彼を家に招き入れることにした。
「もう遅いから、中に入りな」
「ありがとうございます!」
 勢いよく、深々と頭を下げて、青年は「永井です、ふつつかものですがよろしくお願いします!」と、少し緊張した様子で名乗った――押し掛け女房、という名称が頭に浮かんだのは、すぐに押しやった。


*******

子供の時に猟師の罠から助けてもらった狼の化身な永井くんが、沖田さんちに押し掛け女房するよ!なファンタジー。

寝床は土間でも外でもいいので!とか言ってた永井くんが、布団ってあったかいんですねー!かーちゃんを思い出しました!とか感激してて、この子は頭可哀想なんじゃなくてサバイバル人生で常識がないんだ、と理解する沖田さんとか。

顔はすごく可愛いのにな……と失礼なことを思いつつ、掃除終わりましたー!とか、メシ(※なんでもぶちこんで煮る)どうですか不味くないですか!?とか、薪拾ってきました!とか、万事『ご主人様ほめて!』オーラ出しまくりの犬系永井くんが、頭を撫でてやるともうヘヴン状態で抱きついて顔を舐めてきたりするので、えっなにこれ可愛いけどどういう育ち!?と最初はびっくりしても、そのうち、手を出してもいいかな!と思う沖田さんとk(以下略)

押し倒したらキョトンとされて、全然わけがわかってない様子に罪悪感がわくも、反応は悪くないので食っちゃいましたとか。
翌朝になって、布団から出てこない永井。
「永井……嫌、だったか?」
「俺……あの、俺……」
「?」
「思いだしたら、おさまんなくて……どうしたらいいかわかんな……ごめんなさいっ」
泣き出されて、萌え死ぬかと思っt(略

なんやかやあって狼なのがばれて、正体を見られたらもう一緒にはいられないんです、とぐずぐず泣き出した永井くんに、じゃあもう一度罠にかかれば俺が助けてやるから恩返しに来いよ!などと言ってしまう沖田さん。

「ああ! 頭いいですね沖田さん!」
「いや、今のは自分でも馬鹿だと思ったけどな。……帰したくない。どうしても、駄目なのか?」
「お、俺だって帰りたくなんかないです……好きです大好きです沖田さん沖田さん!!」
だからあんまりぺろぺろされると、ちょっと盛り上がっちゃうんだけどなー!!

とかもう、一生やっててください的な。
最後は山の神様にお願いして人間になった永井と末ながくお幸せに的な。

続きを読む 2012/10/26 21:18
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