飽き反芻

飽き反芻_オポチュニスト | ナノ
オポチュニスト



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「でも、4年生で習う呼び寄せ魔法を1年生で使えるとは流石、ラッシモアですね」



やっぱそこかぁ!
まぁ、アブラクサスといえばルシウスの父だし
純血主義なのは当然かぁ



「勉強は嫌いじゃないんで」



うん、今はね
昔は嫌いだったよ
特に歴史と英語
でも、魔法の勉強って好きだし
呼び寄せ魔法ぐらいなら映画とか原作とかで知ってるし



「そうですか、闇の魔法にも興味があるんですね」


「え、まぁ少しは・・・・(何だか怖いのですが・・・)」



とりあえず立っているのも疲れるし椅子に座ると
アブラクサスは私の前の席に行きそこに腰をおろした

個人的には、今手に持っている本を読みたいのだけれど
この雰囲気がそうさせてくれない



「私も闇の魔法に興味がありまして、何かオススメの本などありませんか?」


「う〜ん、ちょっと待ってて」



私はアブラクサスをその場に置いて
今日、返したばかりの本を取りに行った
あの本はとても面白かった
闇の魔術が好きな人なら一度は読んで見たいと思うだろうし
読みだしたら止まらない

ルクレティアに隠れて読むのが大変だった


もう一つ面白い本があるが
あれはホークラックスについて書かれているものだから
見せないほうがいい、うん



「お待たせ、これ『世を震わせる闇の呪文集』なんだけど、許されざる魔法以外に個人が開発した闇の魔法が書かれてるの」


「ほぉ、それは興味深い」


「しかもね、中にはまだ闇の魔法として指定されてないものがあって、使ってもわからないものも書いてあるんだぁ」



素晴らしいでしょ!!
っという私にアブラクサスも頷く

あぁ、幸せ
こういう話も時々したいけど
ルクレチィアは闇の魔法には興味がないみたいで
語れないし



「ミシア、前に読んだ本で面白いものがあるのだが読んでみますか?」


「うん、読む読む!!」






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