飽き反芻

飽き反芻_痛みと愛と呪縛 | ナノ
痛みと愛と呪縛


「ぁっ、、、、、、、、、、んっ、、、、、、、、、っ」

激しくもないがジンワリと身体の奥から徐々に熱くなってくる。一気に突きあがるような快感と違い全てを包み込むような感覚は、普通に逝く前よりもじれったさがある。そして自分の身体なのにもかかわらず勝手に動いてしまう身体の感覚にまだ逝っていないのにもかかわらず、もう何度か逝った後かのような感覚になってしまうのだ。

「ぁあ、、、ダメッ、、、、、んっっーー、、、、あぁ、勝手にっ、、、あっ」

私の身体は自分の意識と関係なく、腰を浮かせて脚を開くのさえ恥ずかしかったというのにそこを主張するかのように腰が上がってくる。その奥に入れられた機械は最初こそさほど何も感じなかったが、今ではそれが私の身体の動きを全て支配している。

「やぱりリノンは淫乱ね」

もう否定もできない。自分で腰を上げて揺らしてまるで見てくれとでも言っているような格好で、恥ずかしさと止めたくても触れられないもどかしさのなか、フェイタンは相変わらず意地悪な表情をしている。それを見るとゾクゾクとしてしまい、自分の身体が一気に跳ねた。

「あっ、、、あぁ、ぁんんんっくぁ、、、、ぁっあっあ」

腰があげられる限界まで突きあがって私は果てた筈だった。力が抜けた一瞬で腰は台に落ちたが、逝く前より酷い痙攣を繰り返して次の絶頂に向かって行く、ヒクヒクと動く身体に抵抗もできず、直ぐに絶頂が近い事にビックリする。この調子で果てれば直ぐに気をやってしまうのではないかと思いながらもただ快楽に身を委ねるほかない。
一度逝ってしまうと2回目はあっという間にやってくる。

「あぁ、、ぁんんっっああっ、、ひゃあぁっ身体がっ」

一瞬で到達した快感から解放されて快感の解放感から動けなくなった身体は台に打ち付けられて、それでも痙攣は止まらず、台の上で跳ねる私はさながら魚のようだろう。勝手に動いてしまう身体を抱きしめようとしているのか手は身体を掴もうと力が入るが、拘束されていてそれはむなしく届かない。行き場をなくした手は縛っていた縄を必死で握りしめて、私はまた逝ってしまった。

「ぁっんふぁぁぁあ、あっあダメあっなんでぇ、、あぁぁっあ」

「少しそれに可愛がてもらうね」

―嘘でしょ何時まで続くの?

逝ってしまった体は一瞬台に打ち付けられた後すぐに絶頂を迎えるためにクッッと高く上がった。そのまま逝ってしまった私は、意識が飛んだかもと思うぐらい呼吸が出来なくなったが、直ぐに腰が落下して、また自分の中の痙攣に翻弄される。
徐々に快感に飲まれる感覚が短くなり身体は勝手に跳ねる。

「あぁぁあっぁあ、、、んぐっぁあああ」

快感に追い詰められた身体はもう自分の意識では動かせない。勝手に動く半身をどうにかしようと踏ん張る手はもう自分の意思で動かしているのか本能的に勝手に動いているのかわからず、呼吸も逝く瞬間に止まって絶え絶えになる。頭は逝った瞬間に真っ白になってその後は血管がちぎれるのではないかというくらい、痛いくらいの力が入っているのがわかる。

「あ゛あぁぁぁ、、、止めてぇーーーっあぁんんっああ」

もう自分でも何を言っているのかわからない。止めてやめないで無理ダメとひたすらそれしか出てこない思考に時折呼吸が止まり、また身体が勝手に快楽に向かって、もう口から何の音が出ていてそれを恥じらう恥らわないなんて考える余裕さえなく勝手に口が動く。

「リノンが望むままにして良い言たよ」

「あぁいぃあぁ、、、あぁぁっごめっああんんっ」

「何言てるかわからないね」

フェイタンの言っていることはかろうじで理解できたがそれに答えられる状態ではなく、もう、意識も飛びそうだと思ったが、それでも人はそんなに簡単に意識を飛ばすことが出来ないのか、その後も何回か逝ってしまった後、フェイタンは何が言いたいねと言って機械を止めた。
なのに私の身体はピクピクと痙攣したままでなかなか痙攣が止まらない。

「好きにしろ言たのはリノンね」

「ご、ぁっ、ごめん、ぁっハァ」

「ハァー、仕方ないね今日はこれはやめるね」




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